サイドアンダーミラーに代わる装備を各メーカーが模索
ツノやキノコなどと呼ばれ、ユーザーから敬遠されているサイドアンダーミラーは、今後他の方式に切り替えられてゆく? |
この補助ミラーは、サイドアンダーミラーと呼ばれるもので、SUVやミニバンなどトールスタイルのモデルで死角になりやすい左フロントタイヤ近辺(左ハンドル車では右側面)を確認するために装着されています。かつてのRVブームで、SUVやRVが急増し、それに伴って子供を巻き込む事故が多発したことが、このサイドアンダーミラー装着義務付けに繋がったといわれています。
サイドアンダーミラーの装着は、2003年より日本の保安基準に新たに追加された項目で、2005年発売以降の新型車、それ以前に発売されているモデルに関しては2007年以降より義務付けされました。国産車はもちろん、輸入車でも日本国内で販売するモデルに関しては、このサイドアンダーミラーの装着が必要となります。
ただし、保安基準によれば「自動車の前面および左側面に接する高さ1m、直径0.3mの円柱を直接、もしくは鏡、画像などによって間接的に視認できる」というのが、その条件となるため、必ずしも補助ミラーでなければならないわけではないことが分かります。そのため、近年ではクルマのデザインを崩すサイドアンダーミラーではなく、カメラや特殊なミラーによって、死角をなくす方法を採用するモデルが増えています。
CR-Vやエリシオンなどのホンダ車に採用されているのが、プリズムアンダーミラーだ |
特殊なプリズムミラーによって、通常の凸面ミラーに比べて、視野角を拡大した |
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