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空気圧のリアルタイム計測はこれからの常識(2ページ目)

パンクによるバーストや空気圧が低下することで燃費が悪化するのを防ぐのに最も有効な手段が、リアルタイムで空気圧の確認が可能なシステムです。今回は簡単な取り付けで、空気圧チェックが可能な商品を紹介します。

執筆者:宮島 小次郎

リアルタイムに空気圧が分かるから安心して走れる

センサー装着
エアモニのセンサーは少し大ぶりなので、エアバルブに装着するとやや目立つかも?
装着についてですが、タイヤが冷えた状態で事前に空気圧を調整してから、エアモニのセンサーを装着します。センサーの装着作業は、4輪装着しても、ものの数分といったところでしょうか。このとき事前にモニターの電源を入れておくと、装着後すぐに現在の空気圧が確認できます。センサーは振動を感知して作動を開始する構造のため、装着後は走りはじめてから現在の空気圧が表示されるようになるようです。ちなみにモニターも振動を感知して電源が入るタイプのため、走行のたびに電源をオン・オフする必要がないのが便利です。

またエアモニでは、定期的にセンサーから空気圧データが送られてくるのではなく、空気圧が0.04kg/cm2変化したのをセンサーが検知すると、モニターに情報を送る仕組みとなっています。そのため、走行開始直後はグングン空気圧が上昇してゆき、ある程度上がったところからは、あまり変化しなくなるというタイヤ空気圧の変動を、運転しながらにしてリアルタイムに確認できるのです。

モニターの表示
モニターには4輪の空気圧や温度が同時に表示され、0.01単位まで数値が確認できる
クルマの駆動方式や走り方などによっても、前輪の空気圧が上がりやすかったり、後輪の方が上がりやすかったりと、その変動には差がありますから、そうした空気圧の変化をチェックするだけでも、いろいろと興味深いデータを読み取ることができます。また、空気圧だけでなく、温度の計測も可能なため、空気圧の変化とともに温度もチェックすれば、温度が上がると空気圧も上がるという、空気圧変化のセオリーが理解できると思います。

もちろん、常にモニターの画面をチェックしていなくても、空気圧が異常に低くなったり、高くなったりした場合には、アラームが鳴り、異常が発生したホイールの位置とその内容などがモニターに表示されます。このワーニング機能は、あらかじめ空気圧がどれくらいに達したら、警告を発するかも任意に設定できるものですから(温度に関しても、警告機能を備えます)、車種や使用状況に合わせて活用するといいでしょう。

バックライト
夜間など暗い状況では、バックライトを点灯させることで、ディスプレーを確認できる
実際の空気圧を車内にいながら確認できるエアモニは、ドライブをする上でも本当に安心して走ることができるシステムだと感じました。今回のレポートでは、それほど長期間にわたって使用したわけではありませんので、自然にエアが抜けてゆくところまでは確認できませんでしたが、そうした日常的な空気圧管理はもちろん、パンクなどの突発的なアクシデントに対しても強い味方となってくれるはずです。

ただ、車種やホイールの形状などによっては、センサーからの電波を受信しにくい状況もあるようですので、このあたりの信頼性が高まれば、もっと便利なアイテムになるはずです。また、サーキット走行時に空気圧の変化をリアルタイムで確認したいというユーザーには、ツインバルブ式のホイールとの併用が効果的だと思います。

サーキット走行時には、どんどん空気圧が上昇してゆきますから、適正な圧を越えたところで、エアを抜く作業が必要となります。このとき、エアモニのセンサーをいちいち取り外すのはちょっと面倒ですし、時間も掛かってしまいますが、エアバルブが2つ付いたスポーツタイプのホイールであれば、一方のバルブにセンサーを付けたまま、もう一方からエアを抜くようにすることで、走行時のエア調整もスムーズに行えるはずです。


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