昔と違って耐久性の面でも信頼感が高まった分割式ブーツ

ドライブシャフトブーツ
駆動と転舵を兼ねる前輪のドライブシャフトブーツ破れは、前輪駆動車の持病といえる
FF車や4WD車など、前輪を駆動するクルマでは、駆動力の伝達を行う前輪のドライブシャフトに対する負担が大きく、そのブーツ破れは定番のトラブルといえます。ただ、ブーツを交換するためには、構造上一度ドライブシャフトを抜いて、新しいブーツを装着する必要がありますから、かなりの手間が掛かる作業です。

そこで、このブーツ交換を手軽に行うために開発されたのが、分割式のブーツです。これはその名の通り、ブーツを縦に分割するように切り込みが入っているため、ドライブシャフトを脱着することなく、手軽にブーツ交換をできるようにしたものです。これによって、ブーツ交換はより手軽な作業となったのですが……。

ご想像の通り、出始めのころの分割式ブーツは、分割部を接着する方法が万全とはいえず、耐久性という点では一体型に劣るというのが、定説となっていました。何しろゴムや樹脂製のジャバラブーツを接着剤で止めようというのですから、素人目に見ても本当にしっかりと繋ぎ合せることができるのか心配になってきてしまいます。そのため、分割式のブーツは一時しのぎや車検対策として用いられることが多かったのです。

ドライブシャフトブーツ
PITWORKのドライブシャフトブーツは、分割式ながらも非常に耐久性が高くおススメだ
ところが最近ではそうしたイメージを払しょくするような画期的な接着方法を採用したドライブシャフトブーツが出回っているのです。それが溶着という接合方法です。溶着とは文字通り、接合部を溶かすことでより強固に接合する方法です。今回、撮影に使ったPITWORK(日産純正の補修部品ブランド)製の分割式ブーツでは、まず接合部に溶着剤を塗布し、発熱シートを使って接合部を溶かしながら接合するタイプとなります。

接合作業も非常に簡単で、接合部にグリスや汚れが付着しないようにすることや加熱時間をしっかりと守ることなどに注意すれば、失敗も少ないでしょう。では、最新の分割式ブーツの耐久性などについては、どうなのか次ページで検証してみます。