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ポジションバルブLED化のポイントはここ!(3ページ目)

ヘッドライトにHIDが普及してきたことで、ライトの色味を合わせるために、ポジションバルブをLED化するカスタムが流行っていますが、LED化をするにあたってはいろいろと気を付けたいポイントがあるのです。

執筆者:宮島 小次郎

LEDバルブは製品によってかなり性能差がある

LEDバルブ
ポジションバルブをLED化してみた状態。シャープな色味は、確かにちょっと今ドキな感じだ
もうひとつの注意点として、寿命の問題が挙げられます。確かにLED自体は、通常のバルブと比べて飛躍的に高い耐久性を持っていますが、実際にLEDを使用してみると思ったよりも早くLEDが点灯しなくなってしまったという話が聞かれます。これは実は、LED自体の問題というよりも、その他の部分に問題があることが多いようです。

まず大きいのが熱の問題です。LEDは熱に弱いため、強力なLEDほどしっかりと熱対策を施す必要があるのです。まぁ、このあたりはちょっと細かい構造的なハナシになりますので、詳細は置いておきますが、見極め方のひとつとして、製品のセールスコピーにそうした部分まで考慮した設計が施されている、との説明があるようでしたら、そのあたりも問題ないだろうと判断できるかと思います。

また、熱の問題とも関連がありますが、LEDの電流制御の方法も重要です。こちらもちょっと小難しいハナシですが、LEDを正常に点灯させるためには、しっかりと電流値を制御する必要があるのです。過大な電流が流れると、発熱しLEDの寿命を縮めることにもなりますし、電流が低すぎれば、LED本来の明るさを発揮できません。

電流値をコントロールする方法は、抵抗を入れる方法と定電流ダイオードを使う方法とがあります。クルマの場合、電力の供給源となるオルタネーターの発電量はエンジン回転数などによっても変動するものですから、ダイオードを使用したタイプの方が比較的安定して、LEDの電流をコントロールできるようです(その分、コストが上がってしまいますが……)。製品を選ぶ時は、そのあたりも注意してみるといいかと思います。

HID & LED
HIDはバーナーの色温度によって、光の色合いが変わってくるが、LEDと合うのは6000Kくらいのタイプだろう
その他にLEDバルブを実際に装着する時の注意点として、LEDにはプラス/マイナスの極性があるため、逆に装着してしまうと点灯しないことがあります。この場合は、逆向きにセットし直してから、もう一度試してみてください。また、クルマによっては、LEDバルブを装着すると、タマ切れ警告灯が点灯してしまう場合があります。気になるようであれば、警告灯のキャンセラーを装着することで、消すことができます。

このように、バルブのLED化は単にポジションバルブの色味を変えるだけのことですが、実はいろいろと問題点があるのです。しかも、LEDバルブの値段は製品によって2個セットで1000円前後から高いものでは1万円近くするものまでかなり幅があり、いずれにしても通常のバルブと比べてもかなり割高となります。それでも、LED化をしたい! というのなら、上記のような注意点を気にしながら、チャレンジしてみてください。それともう一点、光量の足りないLEDバルブでは車検に通らない可能性もありますから、そのあたりもくれぐれもご注意ください。


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