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ポジションバルブLED化のポイントはここ!(2ページ目)

ヘッドライトにHIDが普及してきたことで、ライトの色味を合わせるために、ポジションバルブをLED化するカスタムが流行っていますが、LED化をするにあたってはいろいろと気を付けたいポイントがあるのです。

執筆者:宮島 小次郎

ポジション球として使える明るさがあるかが重要

ノーマルvsホワイトバルブ
一般的なポジションバルブ(右)とホワイトバルブ(左)の色味を比較してみたところ。ホワイトバルブでもかなり白っぽく見え、明るさも十分だが……
まず気をつけなければならないのが、明るさの問題です。LEDの特徴としては、指向性が強く、一点を強力に照らすことはできるが、広い範囲を照射するのには向かない、という点が挙げられます。そのため、懐中電灯などには最適なのですが、実はポジションライトとして使うにはちょっと問題が出てきます。

ポジションライトの役割は、ヘッドライトのように前方を明るく照らすというものではなく、暗い場所でも自車の位置や車幅を周囲に知らせるというものです。そのため、ポジションライトの光はある程度の光量とともに、広く周囲に拡散する必要があります。標準のライトバルブは、バルブ自体が光を広く拡散させるとともに、ライトのリフレクター(反射板)も活用して光を拡散させています。

ホワイトバルブvs LED
ホワイトバルブ(左)といえどもLED(右)と比べると、かなり黄色っぽいのが分かる。ただ、撮影したLEDはかなり明るいタイプだが、純粋な明るさではホワイトバルブが勝る
そのため、ポジションライトを単にLEDに変更してしまうと、LEDが照らしている方向からは明るく見えるが、ちょっと角度が変わると暗くて役に立たないということにもなりかねません。そこで最近では各メーカーとも、LEDの光をより広い角度に照射するために、LEDを複数個装着したり、拡散用のレンズを備えたりといろいろと工夫を凝らしています。

また、純粋な明るさという意味でも、通常のバルブと同じ明るさをLEDで実現するには、かなりたくさんのLEDが必要とされます。ただ、LEDは急速に進化しており、明るさを増した超高輝度タイプのLEDも出回るようになってきているため、明るさを売りにした製品ではそうした最新のLEDを採用している例も見られます。

そのため、ポジションライトにLEDを使用する場合には、まずしっかりと光を拡散できるタイプであること、その上で、LED自体の光量が十分に確保されていることが重要です。ただ、実際のところは、製品をクルマに装着して確かめてみなければ分からないというのが現実です。ポイントとしては、LEDは想像以上に暗いということは覚えておいてください。そのため、なるべく明るいタイプを選ぶことがコツといえます。

次ページではさらなる注意点を紹介します
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