ウィンカーランプの正しい交換方法とは
交差点を曲がろうとウインカーレバーを動かすと、普段ならカッチ、カッチ、カッチ……というウインカーの作動音が、カチカチカチカチ……となり、点滅の間隔が滅茶苦茶早くなってしまっている。これは、ウインカーランプのどこかが切れてしまった時におきる現象。電球を取り替えれば、元通りになります。ウインカーランプの電球交換も難しいことはありません。ぜひとも自分でやってみましょう。
ウインカーランプは、前側に左右2箇所、側面に左右2箇所、さらに後側に左右2箇所あります。ここでは、前側と側面の交換方法をご紹介します。ちなみに前側は、バンパーなどに独立してウインカーが設置されるタイプと、ヘッドライト・ユニットに一体化されたタイプがあり、前者の方が作業が簡単な場合が多いようです。側面はコツさえつかめば非常に簡単。前側の交換の際にはプラスドライバーが必要なので、交換するバルブと共に、用意してから作業を始めましょう。
ウインカーランプの交換方法
まずは、フロントのバンパーに付くタイプの交換から。固定ネジをドライバーで外す。このネジは目立たないように頭が小さいものが用いられているので、ドライバーも細目のものを用意しておこう。
ネジが外れたら、ウインカーユニットをバンパーから取り外す。ネジで固定される側の反対側の固定は、はめ込みとなるので、動かせる方向に引き抜けば、取り外すことができる。
ウインカーのレンズ部(オレンジや透明の部分)は、初めに外したネジ以外にもう1箇所、裏側からネジで固定されていることが多いので、もうひとつのネジを外してレンズを外す。
レンズが外れたら電球が見えるので、それを外して交換。電球は軽く押しながら、左に回すと、ソケットから外すことができる。
ヘッドライト・ユニットと一体の場合のバルブ(電球)交換方法
ヘッドライト・ユニットと一体となったウインカーの場合は、ヘッドライトの裏側からの交換となる。クルマによっては、ホイールハウス内のカバーを外さないと交換できないこともある。
ウインカー部分の裏側にあるソケットが、ウインカーの電球ソケットとなる。撮影したヘッドライトユニットは配線カプラーが外れた状態だが、カプラーを外さないままでも作業は可能だ。
ソケットは左に回せばロックが外れる。回す角度は大よそ30度ぐらいでOKだ。
ロックが外れたら、ソケットを手前に引き抜けば電球が見えてくる。あとで紹介するが、ウインカー用の電球にはオレンジ色に着色されたものもあり、マーチ用は着色されたものであった。
ソケットから電球を外す方法は、バンパーに装着されるウインカーの電球同様だ。電球を少し押し込みながら左に回せば、外すことができる。
ウインカーランプの電球はソケットに収まる部分の側面2箇所に突起があり、それがソケット内壁の溝に収まり固定される。だから装着する際は、突起と溝を合わせてやる必要あり。
側面ウインカーの交換方法
側面に備わるウインカーは、写真のようにフェンダーに付くものがほとんどだ。このタイプであれば電球の交換は工具も特に必要なく、簡単に行うことができる。
まずはボディからウインカーユニットを外してしまおう。ほとんどのものが、樹脂製のレンズユニットのツメがボディに引っ掛かっているだけなので、そのツメの引っ掛かりを解除すれば簡単に外れる。
レンズ自体もツメで固定してあるだけなので、必ずしもレンズユニットを外さなくてはいけないわけではない。レンズだけうまく外せば、より作業は簡単になる。
側面のウインカーの電球はポジションバルブなどと同じタイプ。つまりソケットに差し込まれているだけなので、交換する際は引き抜いて新しい電球を差し込めばOKだ。
最後にウインカーに使われる電球の種類を紹介しておこう。まずは前部のウインカーに使われることの多い電球。21Wぐらいのものがウインカー用だ。
ウインカーレンズが透明の場合は、電球自体にオレンジの着色がされている場合が多い。中にはレンズユニット内にオレンジのカバーが付くタイプもあり、そちらは無色の電球となる。
側面のウインカーにはこのタイプの電球が使われていることが多い。消費電力は5W前後だ。やはり無色のレンズの場合は着色された電球が使われていることもある。
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