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私の今年印象に残ったクルマ(2ページ目)

今回は、メンテナンスのコーナーからちょっと離れて、今年最も印象に残ったクルマを挙げてみて欲しいというリクエストがありましたので、自分なりに発表してみたいと思います。

執筆者:高山 則政

加速感は絶品!
走らせてみると、出だしの動きも軽く3000回転あたりから圧倒的な加速をしていきます。アクセル全開時の最大トルクは2400回転で38.5kg・mというものですが、市販車の場合、楽しさを出すには低中速トルクが重要です。今どき、圧倒的な加速といっても、非常に陳腐な表現でしかないですが、例えばR34GT-Rやランエボあたりだと、280~300馬力でも4WDのためか、とりあえず直線でアクセルをベタ踏みする分には怖くなく、GT-Rでは車体のヘビーさの方が気になったくらいなのですが、ヴェロッサの場合は軽ーくスピードに乗っていくのです。
 
絶対的なスピードをスポーツモデルと比較してどうなるかは分かりませんが、とにかく加速感は気持ちいいんです。そのままアクセルを踏みっぱなしだと、ホントに怖いくらいに加速が続いていきますが、近年まれにみる感動の加速でした。体感では、350馬力という位で、この加速感とスムーズさは、他のクルマを後からチューニングしても簡単に得られるものではないでしょう。

ステアリングの操作感も適度な手応えをもっていて、操縦している実感がどのスピードでも感じられました。ただ、あまりに速いので高速ではちょっと汗をかいてしまいました・・・。

足周りに関しては、運転の素人としてはとやかく言えませんけど、どっしり感があって安心できる方だと思います。普通のスピードで走っている程度では、不安さや頼りない挙動は何も起こりません。が、足だけに限定していえば、スカイラインの完成度は素晴らしいと思いました。あの、なめらかさとコーナリングでの懐の深さも印象深いものがあります。

感性チューニングの効果
ヴェロッサでは、感性に訴えかけるチューニングを施したそうですが、単なる宣伝文句ではなく、ホントに良くコントロールされているなあと感激しました。イヤな音は消して、いい音だけを聞かせるという作り込みがスゴイです。エキゾーストノートなどにもこだわりがあるそうなんですが、コモリ系の音はなく(外車に多い)、質的には良いので自分としてはもう少し大きく聞こえてもイイかなと思います。でも、車外騒音とのバランスを考えると、致し方ないかもしれません。

 あとで気づいたのですが、リヤシートにあるトランクスルーのフタが開いていたにもかかわらず、リヤからのノイズが回り込んでこなかったので、トランクの底にあるマットやボードをめくってみると、遮音用のラグが丁寧に貼り付けてありました。聞くところによると、今のクルマでは音もシミュレーションできてしまうのだそうで、どこにどれくらいの量の遮音材をどういう形で使えば、どういう周波数になるかが分かってしまうらしいのです。遮音材の形でも音の反射具合などが変わりますから、そこまでやっているのなら、こういうクルマができるのかも?と敬服しました。

 最近のクルマの方向性って、優等生だけど自分に合わないなあと思っていたのですが、ヴェロッサのフィーリングはムリしてでも買っちゃおうかなと思わせるものでした。街中を普通に走っていても楽しいクルマ、操縦感に溢れるクルマって大切だと思いますが、かなり幅広いシチュエーションで楽しめるクルマだと思いました。あの感動をもう少し小さいクルマで味わえたら最高です。
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