文章 : 高山則政(All About Japan「カーメンテナンス」旧ガイド)



それはマーク?3兄弟の改名版くらいにしか思っていなかったトヨタのヴェロッサででしたが、乗ってみるととんでもなく良いんです。自分にとって最も印象に残るクルマでした。

形は変でも、乗ると楽しいクルマ
恥ずかしながら、あんまり新車に乗るという機会がないので、今年印象に残ったのは何かといわれても、わずかな体験の中でしか話せないのが悔しいところですが、強烈に印象に残っているのがトヨタのヴェロッサです。初めのうちは、かつてのマーク?3兄弟の改名版としてくらいしか印象が無く、「何だか変な形のクルマだなあ」くらいにしか思ってませんでしたが、たまたま乗る機会があってドライブさせてもらったところ、「なんて楽しいクルマなの!」ってなわけで、マイ・カーオブザイヤーになってしまいました。

素のままのエンジン特性が好き
正直言うと、最近のクルマにはあまり興味がないというか、少年時代のようにグッとくるモデルがなく、逆にR30のスカイラインRSターボなどを見かけた時の方が興奮してしまうので、そんな自分に最新のモデルを語る資格はないんですが、最近のクルマってテクノロジーはさておいて、普通に乗っている時の気持ちが良くないのが多いんです。いや、良くないというのは良くないですね。自分には、合ってないのだと思います。

例えば、どういうのが合わないかというと、可変バルブタイミング機構です。もちろん全てじゃないのですが、トヨタでいうならアルテッツァの3S-GE(VVT-i)が僕にはイマサンくらいでフィットしません。特にマニュアル車は、シフトフィールもゴリゴリするし、駆動系の振動を吸収させようとしたあまり、アクセルとクラッチの操作がギクシャクしがちなのです。これは、きっと自分が下手っぴで乗りこなせないんだと認識しています。

そして、最新のホンダ・インテグラ・タイプR。こっちはVTECの最新版が載ってますが、中速域が非常にまどろっこしく感じて、これまたどうも合いません。それでいて、6000rpmからスイッチが入って突如猛烈に加速します。私のような素人は、常にそんな回転数を使うわけではありませんから、街中はもちろん、ややペースを上げたにせよ、かなりストレスが溜まってしまいます。また、操作系の重さが妙にバランスが違うのも気になってしまい、ステアリングがネバッと重いのにクラッチがスコーンと軽くて、体がとまどってしまいました。でも、各方面で絶賛されているようですので、やはり自分にあっていないのでしょう。

熟成され尽くした1JZ-GTE
で、ヴェロッサなのですが、ドライブしてみたのは2.5リットルのVR25というグレードです。エンジンは1JZ-GTEターボです(VVT-i付き)。JZ系エンジンは直噴化した1JZ-FSEもあり、V25に搭載されていますが、直噴のFSEが最新エンジンという感じがするのに比べて、GTEは古くさーい印象です。その前にV25に乗ったのですが、それに比べるとエンジンルームはカバーの無い分スッキリしているし、音もトヨタの6気筒だなっていう感じがします。直噴に慣れてから、この音を聞くと妙に懐かしくなってしまうのです。