ジュエリー/その他のジュエリー関連

ブランドのシンボル、魅惑的な青にまつわるストーリー ティファニーブルーになったわけ

ティファニーの存在を強く印象づける、ロマンティックなブルーの箱。あの青が使われるようになったのは、いつ? そしてなぜ、あの色が選ばれたの? ティファニーブルーの秘密をお教えします。

執筆者:本間 恵子

ティファニーで購入したジュエリーは、印象的な青い色の箱に入れられます。あの「ブルーボックス」に白いサテンのリボンがかけられているだけで、中にティファニーの魅力あふれるジュエリーが入っていることが誰にでも想像できるのですから、これはすごいことですね。ブランドの象徴ともいえる美しいブルー。その色はいったい、何に由来しているのでしょうか。


ブルーボックスの形の陶器小物入れ(ガイドの私物です)

春の訪れを告げる小鳥「こまどり」の卵は、とてもきれいなスカイブルー。ヴィクトリア朝のイギリスでは、土地や資産を記録する重要な台帳の表紙に、こまどりの卵の青がよく使われていたといいます。この青は、大切なものを表す色だったのです。また古くから青は、真実や高潔さのシンボルでもありました。そこでブランド創設者のチャールズ・ルイス・ティファニーは、この青を自社製品に添えることを決意。「ティファニーの品々はどれも気高くあらねばならない」という彼の信念に、こまどりの卵の色はぴったりだったのです。

こまどりの卵の色は、今や「ティファニーブルー」として、世界中のどこででも通じるこのブランドのカラーロゴになりました。ブルーボックスは19世紀の前半から使われていますが、1945年から年に1度発行されているカタログも同じ青で彩られ、「ブルーブック」の愛称で人々から親しまれています。

そしてひとつ注目しておきたいのは、白いリボンの結び方。期待に胸を高鳴らせながらブルーボックスにかかったリボンの端を引っ張ると、それはスルリと簡単にほどけます。ちゃんとそういうふうに結ばれているのです。爪で必死にひっかいてもリボンの結び目がかたく結わえられたままで、いつまでもプレゼントの箱が開けられなかったら、うれしさも半減しますよね。でもティファニーのスタッフたちは、まず最初にこのスルリとほどけるリボンの結び方をしっかり身に着けるのだそうです。

ブルーボックスにかけられたリボンをとく、ときめきの一瞬。中に入っているのは、星のようなダイヤモンド? それとも……。ティファニーのジュエリーを贈られる人は、ブルーボックスを手にした瞬間から、最高にハッピーな気分になっているはず。そしてそれは、創設者チャールズがそのように望んだことなのです。

■お問い合わせは、
ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク
フリーダイアル0120-488712
WEBサイトは、www.tiffany.co.jp

このブランドに関する過去の記事、
「ティファニーの新作&ウォッチ」を読む ≫
「ティファニーの新作は"白"!」を読む ≫
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