ショーメ》の前身、ニトー商会は、1780年に創業しました。この時代は、ナポレオンが頂点を極めようとしていた頃ですが、ある日ニトーの店の前で、ナポレオンの馬車が事故を起こしてしまいます。ニトーはナポレオンを店に運び入れて介抱し、これがきっかけとなって、ナポレオンから目を掛けられることになりました。皇帝に即位することになったナポレオンは、戴冠式のための贅を尽くした冠や宝剣を、ニトー商会に発注したのです。

1885年、ニトーから数えて6代目の主、ジョセフ・ショーメは、店名をショーメとあらためます。現在のサロンがある場所、ヴァンドーム広場12番地のサン・ジェームス館に移ったのは、1907年。この館は、ショパンが息を引き取った場所としても知られていて、最近では、カトリーヌ・ドヌーヴが主演した映画『ヴァンドーム広場』のロケ地としても使われました。

ショーメはその後、1988年にショーメ家の手から離れ、ファミリー・ビジネスに終止符が打たれます。1999年からは、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン・グループ傘下に入って、ブランド・イメージを刷新。今回の「ショーメ、ナポレオンから現代まで」展では、さまざまな時代のショーメの逸品を間近に目にすることができますが、やはり王侯貴族たちが金に糸目をつけずにオーダーしていたジュエリーは、massのために作られている現代のものとはまるで違った、凄みのある美しさにいろどられています。

 


▲左:ソートワール「バヤデール」1914年。
シード・パール、ダイヤモンド、サファイア。パリ、ショーメ所蔵。
ケシ粒のように小さな天然真珠を幾重にも束ねた
インド風のソートワール(ロング・ペンダント)。
インドの舞姫を主人公にしたバレエ劇「ラ・バヤデール」から
この名がつけられました。

右:エイグレット「極楽鳥」1894年。▲
ルビー、オールド・カット・ダイヤモンド。
エイグレットとは、ベル・エポック期に流行した
羽根つきのヘッド・ジュエリーのこと。
マハラジャがターバンにつけていた羽根飾りのような印象です。
Photo: Xavier Reboud, Copyright: Chaumet

 

 


▲左:シャトレーヌ、1860年。
ブラッド・ストーン、ルビー、パール、ゴールド。パリ、ショーメ所蔵。
腕時計のない時代、女性がドレスの腰から下げていた
懐中時計とシール(印章)のセットです。
貴族冠とMSのイニシャルが見てとれます。
Copyright: Chaumet

右:パリュール、1825年。▲
ターコイズ、ゴールド。パリ、ショーメ所蔵。
ナポレオン失脚後も流行り続けた、ギリシャ風のティアラとネックレス。
ニトーの跡を継いだフォッサン親子時代の作品です。
Copyright: Chaumet

 

 

■ショーメ 銀座本店
東京都中央区銀座3-5-7 電話 03-5524-2722

■ショーメ 表参道ブライダルサロン
東京都渋谷区神宮前5-8-1 電話 03-5464-1577

■お問い合わせは、
ショーメ・ジャパン 電話 03-5804-3141
WEBサイトは、www.datasia.com/chaumet/

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