日本・フランス・中国の伝統色
色を使いこなすには、たくさんの色に触れて、その色の背景にある歴史や文化を知ることも大切です。今回は、日本、フランス、中国の伝統色の中から、ディープトーンの色を3つずつ選んでご紹介します。
歴史や文化の中で育まれてきた色は、とても表情豊か。色名や色の由来から、イマジネーションを広げていきましょう。
日本・フランス・中国の伝統色
■日本の伝統色
紅色(べにいろ)
奈良時代から化粧料として用いられた紅は、中国から伝来した紅花から採った色素で、やや紫みがかった赤である。
鶸色(ひわいろ)よりも緑みによった色で、萌葱色(もえぎいろ)との中間の色をいう。ことばのひびきがことさら美しい色である。
濃縹(こきはなだ)
縹色(はなだいろ)の濃い色をいう。藍染めの代表的な色だから、藍色(あいいろ)と言ってもよい。
■フランスの伝統色
AMARANTE (アマラント)
鶏頭の色。ビロードのような赤い深紅色の秋の花である。昔、この花は不死の象徴であった。1890~94年に流行した色
消えかかる火の色。燃えている火の移ろい始めた色。燠火(おきび)の色のこともいう
SAPIN (サパン)
樅(もみ)の木の色。西ヨーロッパの山間に育ち、幹はグレーっぽく、樹脂を含む常緑針葉樹。その木材は指物細工や寄木細工に使われる。
■中国の伝統色
品緑 (ピンリュー)
猩紅 (シンホン)
猩々緋(しょうじょうひ)。古代の衣装の色。『紅桜夢』の登場人物の衣装色として使われている。清朝の皇后、妃の平常着の色
紫羅藍 (ツールオラン)
ストックの紫。ストック(植物)の花の色で、光沢のある絹織物に用いられる。京劇での舞いの衣装の色。
※色はあくまで目安です。ブラウザやディスプレイによって、見え方が異なります。
※参考資料:DICカラーガイド
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