日本人が遭遇しやすいトラブルと対策
首都北京の治安は国の威信をかけて守られているが、油断は禁物
遭遇しやすいトラブル1「ぼったくり」
中国では旅行者に限らず、地元の中国人でさえぼったくられることは少なくありません。北京在住20年以上のガイドも「ぼられたな……」と感じることはよくあります。そのため、他の2つのトラブルと比較して回避しにくいというのが現実。けれど、ぼったくりにも程度があります。ここでは、悪質なぼったくりを中心に説明していきます。ぼったくり「買い物編」
値段交渉が必要な市場での買い物は楽しい反面、ぼったくられる心配も…
■対策
- 日本語で声をかけてくるところでは購入しない。
- 何件かの店で値段を聞いて相場を確認する。
- 地元の人が購入している価格をチェックして相場を知る。
- 値段交渉をする。土産物屋や外国人向けマーケットでは、相手の言い値の4分の1ぐらいから交渉をスタートさせる。
- 自分の中で、これ以上だったら買わないという“最高値”をあらかじめ設定しておいて、“最高値”で買えないようなら、すっぱりあきらめる。キッパリした態度でその場を立ち去れば、店員が「ちょっと待った!」とこちらの言い値を受け入れるようなケースも。
ぼったくり「タクシー編」
近年、北京のタクシーのレベルは徐々に向上している
■対策
- 白タクには絶対に乗らない(正規タクシーの車のナンバーは「京B」で始まる)。
- メーターを倒さないタクシーには乗らない。
- 積極的に声をかけてくるタクシーには乗らない。
- 地元の人に訊いたり、地図を見たりして、距離感を掴んでおく。
- できればホテルやタクシー乗り場から乗る。
ぼったくり「ナイトライフ編」
北京のクラブ。楽しくてついつい飲みすぎた……とならないように!
■対策
- 日本人客がいない店には行かない。
- できれば北京在住の日本人や地元の人と一緒に行く。
- 多額の現金やカードは持ち歩かない。
- 売春や淫行など違法なことはしない(突然、警察が捜査に入り逮捕されることもある)。