赤ちゃんの名付けに姓名判断は必要?
姓名判断に従う名付けは、名前の付け方の一つですが、やるかやらないかはどちらでも構いません。個人が自由に考えればよいことです。気になるのは、姓名判断による赤ちゃんの名前で、その占いが本当に当たるのか当たらないかということではないでしょうか。また無視したら、子供の運命に影響があるのでしょうか?
姓名判断以外にも、子供の名付けの方法はある
市販の名付けの本や、名付けのサイトでは、姓名判断占いに関する説明が非常に多いため、「赤ちゃんの名付けは字画を合わせなきゃいけないんだ」と思い込む人も多く、また「赤ちゃんの名前は字画を合わせなさい」と周囲から口を出されることもよくあります。しかしながら、赤ちゃんの名前の付け方には大きく7つの発想の法があり、占いに従う名付けはあくまでもその中の一つに過ぎません。もちろん占いがお好きな方は占いに従うのは自由ですが、その場合は名字と字画の合う名前しか付けられませんから、ご自分の希望の名前を勝手に付けられなくなります。
子供の名付けは、好きな呼び名で付けたいとか、好きな漢字を使いたいとか、好きなイメージで付けたいなど、希望の名前を付けたい人は、候補の名前をいちいち占ってみる必要などありません。
占いに従う名付けは、占いが大好きな人や、付けたい名前がなく、誰かに考えてほしいという人に向いています。名字から付けられる名前の範囲が決まりますから、自分で名前を考える必要はなくなります。
▶赤ちゃんの名前の付け方7つの方法
姓名判断の結果を無視して、名付けしてもいい?
姓名判断の占い結果を無視して、赤ちゃんの名前を付けてもいいもの?
しかしながら子供の名付けというのは、幸せな気分にひたり、ご自分の気持ちを偽らずに表現してこそ、きちんとお子さんと向き合った、後悔のないものになります。占いをするのが楽しく、それが一番納得できるのであれば、占いに従って名付けをすればいいのですが、すべての人が占いに従わなければならないということではありません。また不幸な状態の人をさして「親が字画を合わせなかったからだ」などと言う人があっとしたら、それこそ低俗無知であり、失礼この上ないことなのです。
▶姓名判断の画数(字画)は名付けで気にするべきか?
結婚後に苗字が変わる女の子の名付けはどうすれば?
女の子は結婚後に苗字が変わるので、姓名判断の字画・画数はどう考えればいいのか、気になる方もいるようです。姓名判断という占いを信じれば、苗字が変われば運勢は全て変わってしまうことになります。そうなりますと、生まれた時に苗字と字画を合わせて名付けをするのは、あくまで結婚までの話ということになります。しかもその発想を延長させれば、将来結婚する時も、本人の名前が字画が良くなるような名字の人を探さなければいけない、ということになってしまいます。しかし実際、結婚後の姓名判断の画数を気にして、結婚相手を選ぶ人はいないでしょう。
またこれは、あくまで姓名判断の占いに従って子供の名前を考える際の話です。姓名判断は興味がない、占いに従わない、という方には、結婚後に苗字が変わる女の子の名前はどう考えたらということは関係ありません。
▶姓名判断で結婚後に苗字変わる女の子の画数、どう考えれば?
姓名判断による名付け、統計的な根拠はあるか?
昔は姓名判断の本といえば、書店でも「占い・ゲーム」の棚にありましたが、今では「育児・出産」の棚にどっと移動していて、医学書と一緒に並べられたりしていますので、姓名判断を「まさか根も葉もないウソではないでしょう」「何か統計的なものがあるのでしょう」と思う人は意外と多いのです。ただ、姓名判断の統計的な根拠というのは過去に一度も発表されたことはなく、名前の専門の研究家で姓名判断を信じる人もいません。もし統計的な根拠があるなら、皆がその統計に従って判断をすればいいはずで、次から次へと何十もの流派が現れてマチマチの判断をするわけはないのです。
ただし、占いに根拠が無いと言って否定してしまうのは間違いです。スポーツや娯楽はみなそうで、「根拠があるか」などと言うこと自体、意味がありません。楽しみたい人は楽しむ自由があるのです。
▶姓名判断に根拠はあるの?
名付け専門家は字画の合う名前は提供するが、占いはしない
世の中には姓名判断に従って名付けをしたい人もいますから、名付けの専門家も命名相談では、『名字と字画の合う名前』を希望される方には、そのようなリストをさしあげています。そういう名前のリストを作るくらいは、専門家にとっては簡単なことです。ただし専門家は占いそのものはしません。「この名前、どういう運勢ですか?」と聞かれたり、「専門家なのに運勢も分からないんですか」とお叱りを受けることさえありますが、命名のプロというのは、「運勢判断は占いの流派によってまちまちで、答えというのはありません」と、事実通りのご説明をしなければならないのです。
どこかの流派を使って「運勢はあーですよ、こーですよ」などとしゃべったら、もはやプロの説明ではなくなり、永年の専門的な研究をドブに捨てることになりますので、それだけはご勘弁いただいております。
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