存在しない漢字が入った名字の場合、字画占いはどう占うべき?

戸籍の名字には、誤字とされる文字や略字も多い

戸籍の名字には、誤字や略字も多い

Q:戸籍の名字にある「原」の字について、3画目に来るはずの点の部分がありません。そのため、本来は10画の字のはずが、9画になっています。どちらの画数を優先して占ったらよいのか、どちらでも字画が良くなる名前を考えるべきなのか、教えてください。

A:これは名づけの話というよりも、占いの話です。占いの流派によって、戸籍の字を絶対視したり、日頃書いている字を重視したりするため、字画の数え方や判断は流派によって違ってくる、というのが答えです。占いにどれが良い、悪いという区別はありませんので、流派はご自分で適当に決めるしかありません。

戸籍に俗字、誤字、略字は意外に多い

漢字に複数の書き方がある場合、どれか1つが正式な字と決められると、他の書き方は異体字、俗字などと呼ばれます。もちろんどちらも存在する字です。

しかしご質問のように、この世に存在しない字、つまり誤字が戸籍の名字に見られることもあります。命名相談でも、たとえば「うちの土田という名字は点のある4画の土です」などという話をされる方は、けっして珍しくはありません。

誤字のなかには、本当は存在しないけれど、多くの人が使って書いている字というものもあります。たとえば「辻」「逗」「樋」のシンニュウの部分を1点で書いたり、「榊」の右側を神と書く人はよくいます。これらは略字と呼ばれます。誤字や略字でも書く人が多かったり、「菅」「鴎」のようにパソコンで活字に変換できたり、「森鴎外」という人物名をあちこちで目にすると、まさか存在しない字だとはちょっと気がつきません。

ところで世の中に存在しないはずの誤字や略字がなぜ戸籍に書かれているのでしょうか? それは、明治の初めに戸籍が最初に作られた時に、すべての人が筆を使って手書きで名字を届け出たのですが、その時に正確に書かれなかった字も多いためです。それがそのまま戸籍の名字として残っているのです。

戸籍法施行規則では「戸籍に略字を書いてはいけない」という規定はありますが、一方同じ条文の中で「戸籍は書き換えてはいけない」とも書かれているのです。
 

自分の名前に誤字(略字)を発見した場合、正しく変更できるのか

もし私たちが戸籍の自分の名字に誤字や略字を発見したら、それを正しい字に変えてほしいと申請することはできます。ただ実際は、戸籍の字は家の大切な伝統だと思って、変えることを望まない人が多いようです。まして占いを重んじる人にとっては、名字の字を変えると一家全員の字画が変わり、運勢が変わってしまうということになるわけです。

ただ基本に戻れば、私達の名字や名前、そしてそれを管理する戸籍制度というのは、個人を正しく識別し、社会の安全を保つためのもの。占いをするためのものではありません。ですから名字や名前を変更したいと言って申立てをする際も、社会的に正当な理由がなければなりません。変更希望理由として占いの話をしても、正当な理由とはみなされないので注意しましょう。

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