赤ちゃんの命名・名づけ/赤ちゃんの姓名判断

姓名判断は旧字体と新字体どちらが正しい?

姓名判断における文字の画数の決め方について、旧字体と新字体、どちらで数えるのが正しいのかは、占いの流派によって異なります。同じ名前でも、吉凶判断はさまざまな答えが出るので、占いに従って子どもの名づけをするならまず流派を決める必要があります。

牧野 くにお

執筆者:牧野 くにお

赤ちゃんの命名・名づけガイド

 

姓名判断の際、画数は旧字体と新字体、どちらで数えるのが正しい?

姓名判断は旧字体と新字体どちらが正しいのか

姓名判断は旧字体と新字体どちらが正しいのか

Q:子どもに命名する際、姓名判断(字画占い)において、画数は旧字体と新字体、どちらで計算するのが正しいのでしょうか?

A:占いの流派によって違います。子どもの名づけを占いにしたがって決めたいのであれば、ご自分で適当に流派を決めるしかありません。

姓名判断には30以上の流派、方法があります。字画の数え方、判断の仕方は、占いの流派によってまちまちで、そういくつもの流派に合格するような氏名はありません。
 

旧字体、新字体とは何なのか? その違いは?

漢字は非常に数が多く、楷書体でも、同じ意味の字がいくつもあったり、同じ字にいくつもの書き方があったりします。たとえば「みね」を意味する字には「峰」「嶺」という違う字(字種)があり、さらに峰は「峯」という書き方(字体)もあります。ただしできるだけみんなが同じ字を使う方が、便利な社会にはなります。

日本では1946(昭和21)年に新聞、雑誌、書籍などで使う漢字として当用漢字1850字が制定され、翌年に人の名前も当用漢字の範囲にするよう定められました。この当用漢字では、二つの字体のうち簡単な方の字体が採用された字があり、たとえば學は学、區は区、圓は円と書くことになりました。そこから旧字体、新字体という呼び方が生まれたのですが、それは古い、新しいではなく、当用漢字に指定された簡単な字体か、その他の複雑な字体か、という区別だったわけです。

のちに1981(昭和56)年に常用漢字が制定され、人の名前も常用漢字か、その他の人名用漢字を使うよう定められました。しかし中には、同じ字種で二つの字体が認められた字もありました。たとえば実と實、広と廣、桜と櫻などは、複雑な字体だけれども名前に使ってよいということです。

これは許容字体と呼ばれ、現在230の字体があります。名づけの際に旧字体といえばこの許容字体のことですが、許容字体は日常生活で不便や混乱が起きやすく、名前に入れて得することは少ないと思います。
 

占いはたくさんの流派、種類がある

名づけと文字の画数は直接は関係はありませんが、姓名判断という占いに従って名づけをしたいという場合だけは、文字の画数を足し算して占います。

ただし画数の決め方は占いの流派で違います。たとえば広の字はそのまま5画とする流派もあれば、旧字体の廣に直して15画と決める流派もあります。

そして名前だけでなく名字も、たとえば斉藤さんという名字の斉の字も、斎、齊、齋などの字に直して画数を決めたりもします。

さらに新字体、旧字体ということとは別に、部首の画数を決めてしまう流派もあります。たとえばサンズイやリッシンベンの部分は4画に数えます。クサカンムリは3画、4画、6画と数え方が分かれますので、藤の字は18画、19画、21画と画数が分かれます。

このように字の画数の決め方がまちまちですから、同じ氏名でも大吉から大凶までさまざまの判断が出ます。占いの世界に共通した見方、答えはないのです。占いにどれが正しい、間違いという区別はありません。だからこそ、占いに従いたい方は、適当にご自分の好きな流派を決めるしかありません。

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