男の子の名前は自然界を表す漢字や古風でかっこいい名前が人気!

男の子の名前は、颯、海、翔など、自然界や動植物に関する字や 厳しく管理された生活に対して伸び伸びとした生き方を表す太、悠、大の字が人気
男の子名前人気ランキングを発表します。文字別では1位が「大翔」、2位が「樹」、3位が「蓮」ととランクイン! 名前の読み方別では1位が「はると」、2位が「そうた」、3位が「ゆうと」となりました。 昨年に引き続き3音の名前が主流、最後の音が「と」「ま」などで終わる音も人気です。
<男の子の名前ランキング 目次>
なお企業などでも発表されている名前ランキングですが、今回は私が2016年~2020年の5年間に命名相談で出された候補のお名前をもとに集計したものです。なお、たとえ人気順位が高くても、間違った読み方の名前、男女を間違える名前は、まねをする人が出ないよう削除してあります。<男の子の名前ランキング 目次>
男の子名前人気ランキング文字別…1位「大翔」2位「樹」3位「蓮」
順位 | 名前 | 読み方 |
---|---|---|
1 | 大翔 | ひろと |
2 | 樹 | いつき、たつき |
3 | 蓮 | れん |
4 | 湊 | みなと |
5 | 悠人 | ゆうと |
6 | 新 | しん、あらた |
7 | 悠真 | ゆうま |
8 | 翔 | しょう |
9 | 颯太 | そうた |
10 | 陽太 | ようた |
■1位「大翔」ひろと
大きく目立つようにはばたく、という意味を表す名で、ずっと高い人気を保っています。読み方は圧倒的に「ひろと」が多いので、他のふりがなはわかりにくくなるかもしれません。なお大の字は「ひろ」と読みますが、翔の字は「とぶ」の読み方をのせているのは一部の辞典だけです。
■2位「樹」いつき・たつき
人数ではタツキと読む名のほうが多いですが、ここ数年高い人気を保っています。
■3位「蓮」れん
昔は男女ともにつけられましたが、今は男の子に多く、毎年ベストテンに入る名です。
■4位「湊」 みなと
海を連想させる字はもともと人気がありましたが、今はこの名が爆発的人気となっています。「○○と」という音の呼び名も人気が高いので、それも大きな理由ではあるでしょう。
■5位「悠人」ゆうと
おおらかでゆとりのあるイメージの名で、ほかに悠斗、悠登の字もよく使われます。
男の子の名前人気ランキング漢字別集計 ~TOP50
順位 | 男の子の名前(読み方) |
---|---|
11 | 悠斗(ゆうと) |
12 | 海斗(かいと) |
13 | 仁(ひとし、じん) |
14 | 蒼太(そうた) |
15 | 蒼大(そうだい) |
16 | 隼人(はやと) |
17 | 柊(しゅう) |
18 | 陸(りく) |
19 | 颯(そう) |
20 | 悠翔(ゆうと) |
21 | 陽(よう、あきら) |
22 | 駿(しゅん) |
23 | 大和(やまと) |
24 | 湊太(そうた) |
25 | 陽斗(はると) |
26 | 陽翔(はると) |
27 | 龍之介(りゅうのすけ) |
28 | 奏汰(そうた) |
29 | 智也(ともや) |
30 | 斗真(とうま) |
31 | 遥斗(はると) |
32 | 陽仁(はると、はるひと) |
33 | 健人(けんと) |
34 | 巧(たくみ、こう) |
35 | 誠(まこと) |
36 | 奏多(そうた) |
37 | 奏太(そうた) |
38 | 聡太(そうた) |
39 | 蒼真(そうま) |
40 | 大河(たいが) |
41 | 大雅(たいが) |
42 | 大智(だいち) |
43 | 隼(はやと、しゅん) |
44 | 優人(ゆうと) |
45 | 悠太(ゆうた) |
46 | 遥翔(はると) |
47 | 翼(つばさ) |
48 | 律斗(りつと) |
49 | 颯真(そうま) |
50 | 瑛太(えいた) |
■自然界や動植物に関する名前が人気
名前に使われる文字は、その時代にもっとも求められているもの、言いかえれば不足していて手に入れにくいものがよく表現されます。
最近は、陽、葵、湊、蓮、樹、生、蒼、颯、晴、海、翔、朗、汰、輝、など、自然界や動植物に関する字がたくさん使われています。これは現代人が日常生活で自然と接することが少なくなり、自然を求めていること、環境破壊に対する不安も影響しているものと思われます。詳しくは「自然・植物を表す男の子のかっこいい名前500選」もご覧ください。
また太、悠、大、遥、の字も依然として多く使われますが、きびしく管理される社会や、いじめ、詐欺などの多い時代に、のびのびとした大きさ、広さをあらわす字が無意識に好まれているためと思われます。
■読み方・男女のわからない名前は増えている
いわゆる「キラキラネーム」と言われた超奇抜な名前は最近は見られなくなりましたが、ただし呼び名は普通の名前でも、辞典にない、他人に読めない漢字があてられるケースは多くなっています。
また最近数年間は、いわゆるジェンダーフリーと言われる、男女のわからない名も流行しています。これは男女両方につけられる名前が増えたと思われることもありますが、実はそうではなく、最近人気のアオイ、ヒナタ、レイ、ナギ、ハル、などの名はもともと男の子にない、純粋な女の子の名でした。それを男の子につけることが流行した結果として、男女両方に多くなったのです。逆のケースはほとんどありません。
もちろん名前を正しく読めるようにしなさいとか、男女をわかるようにしなさい、とわざわざ法律で決めてはいませんが、そのことを無視した名前は、他人にどう読まれても、男女間違えられても文句は言えない、という覚悟は必要です。
男の子の名前人気ランキング漢字別集計 ~TOP100
順位 | 男の子の名前(読み方) |
---|---|
51 | 瑛斗(えいと、あきと) |
52 | 開(かい) |
53 | 桔平(きっぺい) |
54 | 元(げん、はじめ) |
55 | 玄(げん、はじめ) |
56 | 朔(さく、はじめ) |
57 | 朔太郎(さくたろう) |
58 | 創(そう) |
59 | 拓実(たくみ) |
60 | 陸斗(りくと) |
61 | 颯斗(そうと) |
62 | 海(かい) |
63 | 岳(がく、たかし) |
64 | 寛太(かんた、ひろた) |
65 | 恭介(きょうすけ) |
66 | 啓太(けいた) |
67 | 慶亮(けいすけ) |
68 | 賢斗(けんと) |
69 | 丞(たすく) |
70 | 真(しん、まこと) |
71 | 蒼介(そうすけ) |
72 | 拓海(たくみ) |
73 | 楓太(ふうた) |
74 | 湊斗(そうと) |
75 | 遥人(はると) |
76 | 理仁(りひと) |
77 | 陸人(りくと) |
78 | 翔真(しょうま) |
79 | 郁人(いくと) |
80 | 翔太(しょうた) |
81 | 慶吾(けいご) |
82 | 慶太(けいた) |
83 | 健(けん、たけし) |
84 | 賢人(けんと) |
85 | 賢登(けんと) |
86 | 虎太郎(こたろう) |
87 | 幸輝(こうき) |
88 | 幸太郎(こうたろう) |
89 | 広大(こうだい) |
90 | 航(わたる、こう) |
91 | 俊介(しゅんすけ) |
92 | 颯汰(そうた) |
93 | 彰人(あきと) |
94 | 渉(しょう、わたる) |
95 | 新太(あらた、しんた) |
96 | 晴人(はると) |
97 | 大樹(だいき、ひろき) |
98 | 涼真(りょうま) |
99 | 颯大(そうだい) |
100 | 一真(かずま) |
その反面、むしろ伝統的な和風のイメージの字を使った名前は人気が上昇しています。男の子では戦国武将のような歴史的なロマンを感じさせる名前も増えつつあります。日本の良さを守りたいという意識のあらわれかもしれません。詳しくは「和風・古風でかっこいい男の子名付け」でをご覧ください。
■漢字一文字の名前が再び増えている
漢字の文字数については、昭和30年代までは男の子の名は圧倒的に一字名が多かったのですが、それ以後は一字名、二字名が混在するようになり、最近はまた一字名前が増えつつあります。
文字数別名前について詳しくは「男の子の漢字一文字のかっこいい名前」や「男の子の漢字二文字の名前ランキング」もご覧ください。
男の子の名前ランキング呼び名1位「そうた」2位「はると」3位「ゆうた」
順位 | 呼び名 | 順位 | 呼び名 |
---|---|---|---|
1 | はると | 16 | ひろと |
2 | そうた | 17 | たいが |
3 | ゆうと | 18 | そう |
4 | けんと | 19 | けいと |
5 | こうき | 20 | ゆいと |
6 | いつき | 21 | りょうま |
7 | はるき | 22 | こうた |
8 | りく | 23 | そうすけ |
9 | はやと | 24 | ゆうま |
10 | ゆうき | 25 | かい |
11 | かいと | 26 | とうま |
12 | れん | 27 | ゆうせい |
13 | そうま | 28 | しゅん |
14 | みなと | 29 | しょうま |
15 | たくみ | 30 | あきと |
名前の人気ランキングの傾向は、使われる漢字と読み方で集計結果が違ってきますので、必ず両面から見る必要があります。名前の読み方別ランキング集計の人気順位は、年によって多少の変動はありますが、入ってくる呼び名そのものは大きく変わることはありません。
名前の読みには、付ける人のよび名の好みが表現されますが、さらにその時代にもっとも求められていたもの、言いかえれば不足していて手に入れにくいものもよく表現されます。
最近の傾向として、最後の音が「と」「き」「た」「ま」などで終わる名前が好まれることが分かります。昔と違ってやはり3音の名前が主流ではありますが、最近は「こうせい」「ゆうせい」など4音で音読みの呼び名も少しずつ増えてはいます。
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