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子どもを早く寝かせるコツとは?(2ページ目)

スムーズな園生活のスタートのためには、「早寝早起き」の習慣をつけることが大切。シリーズ2回目の今回は、「こうして子どもを早く寝かせる!」具体的な方法について。

執筆者:吉森 福子

子どもと一緒に早寝早起き

子どもを早く寝かせる方法のひとつは、「子どもと一緒に9時頃に(母)親も眠ってしまう」というものです。
ガイドの見聞きした範囲では、「朝、子どもより早起きして自分の時間を楽しんでいる」というママも結構いらっしゃるようです。ただし「子どもも私と同じ午前5時に起きてしまう」という、ちょっと困ったパターンもあるかもしれませんが・・・。
この方法は寝かしつけの苦労も少なくすむので、うまくいっていればおすすめです。

子どもだけ早く寝かせる

しかし、「9時までに家事が終わらない」「4時や5時なんていう早起きはできない!」というママももちろんいるでしょう。
「子どもを9時に寝かしつけてから洗い物をしようと思っているのに、1時間たっても眠らない」といった感じでお困りのご家庭には、「子どもだけ早く寝かせる」方法をおすすめします。子どもを布団に入れたら、「じゃあね、おやすみ」と、まだ子どもが起きているうちにそばを離れるのです。
もちろん、言うは易し、行うは難し。「そんなことができるなら苦労は要らない」と言われそうですが、何日かかければちゃんと眠れるようになる、とはっきり主張する本があるのです。

子どもに「眠り方」を教える

「眠り方を教える」ということについては、欧米の育児書が参考になります。スペインの小児科医・神経生理学者エスティビル氏の著書の日本語版『0~4歳 1週間で子どもがぐっすり眠れる!』には、「正しい睡眠の習慣」をつけるためのシンプルかつ具体的な手順が示されています。
エスティビル氏の著書で印象的なのは、「睡眠の習慣は食事の習慣と同じように、大人が自信を持ってきちんとしつければ、子どもに伝わっていくものだ」という明快な主張です。

親が、覚悟を決めて実行する

エスティビル氏のメソッドは、簡単に言うと以下のようなものです。
「子どもをベッドに寝かせ、まだ目を覚ましているうちに、両親は“おやすみ”と優しく声をかけたら部屋を出て行く。子どもが激しく泣いたら数分おき(だんだん時間を長くしていく)に顔を見せ、優しく声をかける。でも抱き上げたり、子どもの言うことに反応したりしてはいけない。それを繰り返していれば、数日のうちに子どもはひとりで眠れるようになる。」
(詳しくは『0~4歳 1週間で子どもがぐっすり眠れる!』を参照のこと) 
 
メソッドのポイントをまとめたものが、以下の表です。
睡眠の習慣を教えるために準備しておくこと
一晩じゅう子どもの「そばにいてくれるもの(ぬいぐるみなど)」を親が選ぶ
1日の生活時間割をつくる
親が、覚悟を決める

実際の進め方
aなごみの習慣。おふろと夕食のあとに、5~10分の時間をとって、子どもと楽しく過ごしましょう。
b寝室に入ったら、子どもを優しく静かに寝かせます。そして同じように優しく静かに、しかしきっぱりと、次のことばをいいましょう。
「○○くん(ちゃん)、お父さんとお母さんはひとりで寝られるようになるよう、教えてあげるね。きょうから、このベッドでクマタン(ぬいぐるみなど)と一緒に眠るんですよ」
cもし、必要ならば(子どもが悲しそうに泣きじゃくったら)、子どもを寝かしつけるためでなく、落ち着かせるために、ちょっとだけ顔を見せます。
(Dr.エドゥアール・エスティビル著『0~4歳 1週間で子どもがぐっすり眠れる!』p.66-67の「まとめ」の内容をガイドが一部まとめて表にしたもの)

次のページでは、「本当にこれでうまくいくの?」について



■参考文献■
神山潤 『眠りを奪われた子どもたち』 岩波ブックレット 2004年
エドゥアール・エスティビル著 『0~4歳 1週間で子どもがぐっすり眠れる!』 主婦の友社 2004年

■関連リンク■
2005年・入園前はここをチェック(1) → 「早寝早起き」が何より大事【幼稚園・保育園】
「行きたくない!」の原因が「眠いから」ということも
 → 登園しぶり、どうする?【幼稚園・保育園】
寝室事情、思い当たるフシは? → 子どもを気にせずベッドイン!【結婚生活】
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