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子どもを早く寝かせるコツとは?

スムーズな園生活のスタートのためには、「早寝早起き」の習慣をつけることが大切。シリーズ2回目の今回は、「こうして子どもを早く寝かせる!」具体的な方法について。

執筆者:吉森 福子


ぬいぐるみや毛布など「眠るときのお気に入り」を用意しましょう
スムーズな園生活のスタートのためには、「早寝早起き」の習慣をつけることが大切。シリーズ2回目の今回は、「何時に寝かせる?」「どうやって寝かせる?」についてです。

何時に寝て何時に起きる?

 前回の記事「早寝早起き」が何より大事にいくつかご感想をいただきましたが、そのうちのひとつが「早寝早起きと言うけれど、一体何時に寝て何時に起きればいいの?」 というものでした。
具体的なことなので個人差はあるでしょうが、ここはあえてひとつの目安を示してみたいと思います。
生活リズムの目安
起床園児の場合、遅くとも自宅を出る時刻の1時間前には起きているようにする。
午前7時が目標。未就園児や休日でも、午前8時には起きる。
昼寝午後3時までには切り上げる。
3歳以上で寝ない子は無理に寝かせず、その分の早寝を目指す。
就寝目標は午後9時!詳しくは後述。

まずは、早起きから―目標は午前7時

「昨日まで夜中の12時に寝ていたお子さんを今日から午後9時に寝かせようと思ってもそれは無理です。」とは、『眠りを奪われた子どもたち』の著者・神山潤氏の言葉です。
神山氏によると、早寝早起きの習慣をつけるために最も大事なものは、「朝の光を浴びること」だといいます。「いきなり早起き」は親子ともにつらいものですが、重要な一歩です。入園準備は「早起き」から始めましょう。
目標は午前7時。登園のため自宅を出る時刻の1時間前には起こします。もちろん、もっと早いぶんには構いません。

昼寝は午後3時に切り上げる

昼寝の時間帯には要注意です。午後3時半以降まで眠っていると、明らかに夜の就寝時刻に影響してくるといいます。
入園したばかりの園児では、しばらくはまだ昼食は自宅で、のはず。園でのお弁当や給食がスタートするまではできるだけ早めに昼寝させ、降園が2時半以降になる場合はできるだけ昼寝はさせず、早く寝かせるようにしましょう。
昼寝が必要ないタイプの子は好都合!そのまま早寝に持ち込めるよう、努力しましょう。

がんばって、午後9時には布団に入れるべし

「実際の就寝時刻」は、各家庭で大きな差があるようです。All About 【幼稚園・保育園】「あなたの一票」で行った、「就寝時刻」についてのアンケートをご紹介します。

「お子さんの就寝時間は?」のほうでは、「午後9時台(午後10時より前)」に寝る家庭が7割を占めますが、「午後11時以降」になってしまう家庭も7%存在します。
一方、「できれば何時に寝かせたい?」のほうでは、9割近くの家庭が「午後9時まで」に寝かせたいと考えていることが分かります(現在も投票継続中)。

これらの結果と個人的経験をふまえ、ガイドは「午後9時には布団に入れよう!」と提言します。
もっとも9時に布団に入ってもすぐに眠ってくれるわけではないことは、皆さんもご承知のとおりでしょう。
具体的には「午後9時には布団に入れられるよう、お風呂や食事の時間をやりくりする。遅くとも午後10時には子どもが眠りにつけばよし、と大らかに構える」というところでしょうか。

次のページでは、「最大の難関!子どもを早く寝かしつける方法」について



■参考文献■
神山潤 『眠りを奪われた子どもたち』 岩波ブックレット 2004年
エドゥアール・エスティビル著 『0~4歳 1週間で子どもがぐっすり眠れる!』 主婦の友社 2004年

■関連リンク■
2005年・入園前はここをチェック(1) → 「早寝早起き」が何より大事【幼稚園・保育園】
「行きたくない!」の原因が「眠いから」ということも
 → 登園しぶり、どうする?【幼稚園・保育園】
寝室事情、思い当たるフシは? → 子どもを気にせずベッドイン!【結婚生活】
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