早期教育・幼児教育/早期教育・幼児教育関連情報

シリーズ=先生訪問!=vol.2 9歳の壁~9歳までに耳から英語(2ページ目)

我が子をバイリンガルに育てたいという方、「9歳の壁」ってご存知ですか?9歳以前に英語の音に触れておくとネイティブと同じきれいな発音・アクセントで話せるようになるそうですよ。

上野 緑子

執筆者:上野 緑子

幼児教育ガイド


■■ <Q3> ■■

日本に住んでいて、母国語は日本語だけど、英会話が堪能な両親の場合の質問をさせてください。幼稚園、保育園などは、日本人の園に通わせながら、家では、英語のVTR、CDなど、英語のみの音を聞かせ、両親は英語のみで話しかけるというのは、効果があるのでしょうか?

■■ <A3> ■■ 

最近では逆のケースがよくありますね。つまり、インターナショナル幼稚園に通わせていて、家では日本語。バイリンガルになる環境が整うわけです。Q3の場合、母親または父親の英語力が完全ならば問題ないでしょう。子供もごく自然に家では英語を使ってコミュニケーションをします。

しかしながら子供によっていろんなケースがあります。バイリンガル教育に成功なさった方もいますが、私の知っている方で、子供をバイリンガルにしたくて、家族の中では英語のみで話しかけていた夫婦がいましたが、(父母とも日本人)、子供自身は混乱し、言語障害に陥ってしまいました。

その夫婦が英語で話しかけるのをやめたとたんに言語障害がなおりました。不完全な英語環境になってしまったからだと思われます。やるなら完全な英語環境を与えてあげるべきです。

■■ <Q4> ■■

どういうところが、不完全な英語環境だったといえるのでしょうか?教えていただけますか?

■■ <A4> ■■

一言で言うならば、「時間数の少なさ」です。つまり、完全なバイリンガルを目指しての英語教育をするには英語の時間数を増やさなければなりません。時間が少なすぎたのでしょう。

医学的にはどんな点が悪かったのかよくわかりません。でも「心理的なこと」が大きく作用したのかもしれませんね。このご夫妻の場合はとても仕事が忙しいお二人だったのでお子さんといる時間が少なすぎたのかもしれません。

私の憶測だけで判断はできませんが、このご夫婦の英語力も多少関係しているのかもしれませんし、子供自身の性格によるものかもしれません。家庭内で英語を使う時が妙に不自然であったりしたのかも。2・3才位の時だったと思いますが、言葉が出るのが遅いことが言語障害と判断され、英語の語りかけのせいにされてしまったのかもしれません。
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