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知っておきたい外国株式投信の基礎知識(3ページ目)

資産運用は国内だけでなく、海外の株式市場にも目を向けておきたいもの。個人ではハードルが高い海外株投資も、投資信託なら、少額から手軽に始めることが可能です。まずは外国株式投信の基本からおさえましょう。

執筆者:村岡 里香

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人気のアクティブ型外国投信は?

各国を代表する電力・水道・ガス・電話などの公益企業に投資。新興国のインフラ整備にも注目が集っています。
海外株式・国際株式の純資産残高ランキングでは、海外の配当利回りが高い企業に投資するファンドが上位を占めています。

例えば、国際株式ファンドの中で最も大きな純資産を誇るのがピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(ピクテ)。北米、欧州を中心とした公益株(主に電力、ガス、水道など公共サービスを提供する銘柄)に投資するファンドで、安定した配当が見込めるのが魅力です。

また、成長著しい新興国や資源国の高配当銘柄に投資するタイプも人気が高く設定が増えています。例えば、アジア・オセアニア好配当成長株オープン(岡三)やピクテ新興国インカム株式ファンド(ピクテ)などが代表例としてあげられます。

これらのファンドの人気の理由には、配当などで得た収益をもとに、分配金が毎月出されることも含まれるようです。毎月分配は、資産形成の目的においては複利効果を妨げることにもなりますが、分配金で年金を補う、など目的によっては上手に利用することもできます。

外国株式投信の値動き・リスクを知っておこう

外国株式への投資はハイリスク・ハイリターン。一時的な乱高下があっても耐えられる資産配分をまもりましょう
外国株式投信の基準価額の変動要因には、主に「価格変動リスク」、「為替リスク」、「カントリーリスク」、「信用リスク」があります。

中でも、外国投信固有のリスクの一つが「為替変動リスク」です。現地通貨建てで株価が上がっても、為替が大きく円高に動くと相殺され、円建て基準価額は下がってしまう可能性があります。反対に円安に動けば、基準価額を押し上げる要因となります。

もう一つが「カントリーリスク」。投資対象の国や地域の政治・経済情勢の混乱による影響をさし、とくに新興国投資では注意したいリスクです。昨年はエジプトで民主化運動による政情不安から株式市場が一時閉鎖。エジプトに投資するファンドの換金ができないなどの影響もありました。

外国株式投信は高いリターンが狙える分、ハイリスクでもあるため、一国集中を避け、政情が不安な国、独裁国家への投資は控えるのが無難。為替と株価の両方をみて購入のタイミングをとらえたいものですが、それも難しいため、毎月一定額で購入する積立投資が賢い投資法といえるでしょう。

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