60歳以上の単身無職世帯は約3.3万円の赤字

世帯主年齢が73.8歳の単身無職世帯の家計収支は、
  • 実収入 122,278円(うち社会保障給付:112,580円 その他:9,698円)
  • 非消費支出 11,330円
  • 消費支出 143,677円
  • 不足分 32,729円
でした。社会保障給付は総支出の72.6%を賄う金額で、前出の高齢夫婦無職世帯の76%より3.4ポイント低くなっています。
60歳以上の単身無職世帯の家計収支(平成20年)
「家計調査報告 平成20年平均速報結果の概況」を参考に作成した


以上の統計から、夫婦の老後生活費は税金・社会保険料・消費支出合計で約28万円かかること、それに対し年金給付は20万円前後であることがわかります。

高齢者は、老後の生活費の3割程度を自己資金で賄っています。マクロ経済スライド導入により、年金の給付額が抑えられること、物価上昇に対してインフレ率より約1%程度低い伸びに抑えられること、の2点から老後資金の不足割合は3割より大きくなるであろうことが推察されます。

対策として、今年から届く「ねんきん定期便」を利用して世帯の年金受給額をキチンと把握すること、今後の年金改正に目を光らすこと、老後資金の概算を毎年算出することをおすすめします。
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