投資信託/投資信託関連情報

「投資信託は買ってはいけない!」は本当か(4ページ目)

コストが高すぎて儲からない等、近頃目に付く投資信託批判の意見。投信は資産運用に不向きなのでしょうか。日本と海外の手数料比較もあわせ、投資信託の本当の強みとは何かを解説します。

やがら 純子

執筆者:やがら 純子

マネープラン入門ガイド

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あえて「買ってはいけない」というならば

仕組みが複雑なものは、リスクを正しく理解できない場合があります。シンプルなものがおすすめです
日本国内の投資信託の純資産残高は、2006年11月に65兆円を超え、4ヶ月連続で過去最高を更新しました。アメリカでも、10月に初めて10兆ドルを超えたそうです(米投資信託協会発表)。もしも、投資信託がコストが高いばかりでまったく役に立たない代物ならば、140年の歴史を待たずして、市場から淘汰されているのではないでしょうか。

あえて、買ってはいけないというならば、投資信託に限らず、「理解できない商品は買わない」ということです。投資信託そのものがわからないという方は、基本についてはガイド記事を読んだり金融機関で説明を受けたりし、購入するときはなるべく「基本形」のものを買いましょう。

様々な条件がついた投資信託は、仕組みが複雑でわかりにくいものがあります。「どういうときに利益が出て、どういうときに損失が出る」ということすら、すっきり分からないものは、やめておきましょう。インデックスファンドなどシンプルな商品は、分かりやすいうえ、手数料も割安ですから、初めての方にもおすすめします。

情報に振り回されないで!

投資信託のことに限らず、基本を理解した上で、情報を解釈してください。この記事についても、同じです。たとえば、2ページに載せた「100万円を2人の投資家が運用」の表は、「負けないことが大事」ということを伝えるために、「運用利率がこうだったら」と仮定して作っています。投資信託なら絶対に負けないという意味ではありません。投資信託はリスクのある商品だという基本を理解していれば、そんな誤解はしなくて済みます。

「こういう考え方もあるのか」と、たくさんある考え方の中の一つとして捉えましょう。記事だけでなく、「全国の平均値」などのデータも、調査の仕方でまったく数値が異なることもあります。情報に、必要以上に振り回されないことも大切です。


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■参考
「投資信託、”売り時”はいつ?」AllAbout マネープラン入門
「倒産リスクに強い!自己責任時代の金融商品 投資信託のしくみ」
「運用の秘訣 コストに注目!」
おすすめINDEX「投資信託の基礎知識」
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