高校・大学時代にかかる教育費は935万円。世帯収入の16%弱が教育費

 

  

2018年2月に発表された、日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査(2017年度)」によると、高校・大学時代にかかる教育費は935万円。しかも世帯収入の16%弱が教育費に回っているという結果で、ズシリと重い親の負担が明らかになりました。

<目次>
入学費用は高校43万円、大学95万円
在学費用は高校69万円、大学153万円
世帯年収の約16%が在学費用


調査は、2017年9月~10月に、25歳以上64歳以下の男女、かつ、高校生以上の子供を持つ保護者へのインターネットアンケート調査 4700件を集計したものです。
 

入学費用は高校29万円、大学85万円

高校入学から大学卒業までにかかる費用として、

・入学費用
・在学費用


が挙げられます。調査では、それぞれの内訳を次のように分けています。

<入学費用>
・受験費用(受験したすべての学校・学部にかかる)
・学校納付金(入学金、寄付金、学校債など、入学時に学校に支払った費用)
・入学しなかった学校への納付金

<在学費用>
・学校教育費=授業料、通学の交通費など、その他の学校教育費(教科書・教材費、学用品の購入費、施設設備費など)
・家庭教育費=補習教育費(学習塾・家庭教師の月謝、通信教育費、参考書・問題集の購入費など)、おけいこごとの費用

調査結果によると、入学者1人当たりの入学費用は下のとおり。高校で29.6万円、大学で85.2万円かかります。公立・私立別に見た場合は、私立大学は理系で87.0万円、文系で92.9万円、国立大学が69.2万円。

■入学者1人当たりの入学費用
高校・・・・・・・・29.6万円
高専・専修・各種学校・・・57.2万円
短大・・・・・・・・54.3万円
大学・・・・・・・・85.2万円

■公立・私立別1人当たりの入学費用
私立短大・・・・・・・・58.7万円
国公立大学・・・・・・・69.2万円
私立大学文系・・・・・・92.9万円
私立大学理系・・・・・・87.0万円
 

在学費用は高校70万円、大学153万円

一方、在学中の費用(在学費用)は、1年間の合計で、高校では69.5万円、大学では153.0万円かかります。

私立大学の1年間の在学費用は理系で180.2万円、文系で161.3万円と、理系で国公立大学(106.5万円)のおよそ1.7倍、文系でおよそ1.5倍。

■1人当たりの年間在学費用
高校・・・・・・・・69.5万円
高専・専修・各種学校・・・133.2万円
短大・・・・・・・・140.3万円
大学・・・・・・・・153.0万円

■公私別1人当たりの年間在学費用
私立短大・・・・・・162.8万円
国公立大学・・・・・108.2万円
私立大学文系・・・・161.3万円
私立大学理系・・・・180.2万円
 

高校入学から大学卒業まで935万円

以上の入学費用と在学費用を累計すると、高校入学から大学卒業までの7年間にかかる費用は、平均すると子供1人につき935.3万円です。

高校卒業後の進路別に見た場合は、私立大学理系に進んだ場合で1045.9万円、文系で976.2万円。なお、国公立大学の場合は741.3万円と、やはり安くて済むことは確認ができます。

■高校入学から大学卒業までにかかる費用
高校3年間・・・・・238.1万円
大学4年間・・・・・697.2万円
――――――――――――――
合計       935.3万円

■高校卒業後の進路別に見た1人当たりの年間累計額
私立短大・・・・・・622.4万円
国公立大学・・・・・741.3万円
私立大学文系・・・・976.2万円
私立大学理系・・・・1045.9万円
 

世帯年収に占める在学費用の割合は16%

世帯の年収に対する在学費用の割合は15.5%。1/6弱に当たります。

年収が少ない世帯ほど在学費用の割合が高くなっています。特に、年収が「200万円以上400万円未満」の世帯では、35.1%にも達しています。
 

仕送り額は年93万円

自宅外通学者については、自宅通学者と違って次のような費用がさらにかかります。それは在学費用以外の年間の仕送り額と、自宅外通学を始めるためのアパートを借りる敷金・礼金、家財道具の購入費などです。

自宅外通学者のいる世帯の割合は全体の26.7%で、教育ローンを借りた人の中で自宅外通学者のいる世帯の割合は42.1%です。

自宅外通学者への仕送り額は、年間平均93.0万円(月額7.7万円)。ローン利用世帯の場合、年間平均79.7万円(月額6.6万円)となり、全体に比べ低くなっています。なお、自宅外通学を始めるための費用は37.5万円。
 

教育費を捻出するため、親は節約、子はバイト

教育費を捻出する方法としては(複数回答)、「教育費以外の支出を削っている」(30.4%)が最も多く、「預貯金や保険などを取り崩している」(22.8%)、「子供がアルバイトをしている」(19.4%)と続きます。

削っている支出の内容は、「旅行・レジャー費」(61.1%)、「外食費」(55.3%)、「衣類の購入費」(41.4%)が上位を占めます。

ママやパパは教育費を捻出するために頑張っていますね。2020年度からは高等教育無償化が始まりますが、どこまで改善できるのかが気になるところです。

参照:
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