住宅ローンの借入/住宅ローンの基礎を学ぼう

住宅ローンシミュレーション 変動金利の未払い利息(3ページ目)

民間ローンの変動金利は超低金利が続いていますが、いずれ金利が上昇すると、返済しても借金が減らない「未払い利息」が発生する可能性があります。未払い利息が発生する仕組みと、その回避策も考えてみましょう。

大森 広司

執筆者:大森 広司

マンション入門ガイド

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短期返済なら未払い利息が発生しにくくなる

未払い利息が発生するのは、もともと返済額に占める利息の割合が多く、金利の上昇で利息が返済額を上回りやすい状態になっているためといえます。つまり返済額に占める利息の割合を小さくすれば、未払い利息が発生しにくくなるのです。とはいえ金利を下げることはできませんから、方法としては返済期間を短くすることが考えられます。

前ページの場合で、25年返済にした場合には下記のようになります。
3,000万円、25年返済

3,000万円、25年返済、毎年0.5%ずつアップ、7%になってからは金利は横ばいの場合で試算

25年返済で組むと、当初の返済額が約2万8,000円アップしますが、元金の減りが早いため、未払い利息は発生しません。このように返済期間を短くする方法は未払い利息の回避策として有効です。また、当初返済期間は長くとも、繰上返済を行い元金を早く減らすことも同様の効果があります。

とはいえ、金利が上がれば返済負担が増えるリスクは残ります。借入金の全額を変動金利や短期の固定金利で借りるのはリスクが高いので、長期固定金利と組み合わせる、全額変動金利で借入れをするなら、繰上返済ができる余裕を確保するなど将来の金利上昇に備えた資金計画を心がけるようにしましょう。


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