住宅ローンの借入/住宅ローンの申し込みと審査

住宅ローン審査 その傾向と対策(2ページ目)

住宅ローンを借りる際には金融機関の審査が行われます。どんな場合だと審査が通らないのか、審査基準はご存知でしょうか?そこで、借入れを断られる場合が多いケースをご紹介。事前にできる対策はたくさんあるので、なるべく借りやすい状況を作っておきましょう。

高田 晶子

執筆者:高田 晶子

住宅ローンガイド

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他の借入れが原因で断られるケース

クレジットカード
カードローンの有無も審査の対象になるので、要注意!
●お断りケース3:消費者ローンから借入れているCさん(多重債務)

Cさんは一部上場企業に13年勤務。社会的信用力も高く、年収も800万円と安定しています。しかし交際費や趣味のためのお金が必要で、返せる範囲と思って消費者金融3社から借入れをしています4,000万円の新築一戸建てを契約済みで、住宅ローンを申し込みましたが、3つの銀行から断られてしまいました。

<解説>
他の借入れがあっても、返済負担率などの範囲以内であれば住宅ローンの借入れは可能です。しかし、これは車のローンや教育費のローンなど「何に使ったか」がはっきりしている場合。何に使ったかわからない消費者金融からの借入れがあると、住宅ローンの借入れはかなり厳しくなってしまいます。


健康状態が原因で断られるケース

●お断りケース4:健康上の理由で断られたDさん(団体信用生命否決)

Dさんは2年前に持病が悪化、手術し、約1ヶ月入院。現在は月に1度の通院中。仕事には影響はなく、現在の職場で9年間勤務。中古マンション購入のために住宅ローンを申し込みましたが、2行から断られてしまいました。

<解説>
住宅ローンの借入要件の中に、団体信用生命保険に加入できること、と規定している金融機関がほとんどです。つまり、生命保険に加入できないと、住宅ローンの借入れは厳しくなります。一部金融機関、フラット35では、団体信用生命保険の加入が必須になっていないものもあり、借入れをするのならこのような住宅ローンを探しましょう。ただし、万一のことがあった場合、残債は保険では清算できず、遺族が引き継いで返済することになるので、注意が必要です。

物件が原因で断られるケース

●お断りケース5:マイホームが基準外だったEさん(物件対象外)

Eさんは貯蓄も順調、5年前にある地方銀行から住宅ローンを組み無理なく返済中。さらに有利な住宅ローンへ借り換えを検討したいと問い合わせをしたところ、申し込みをする前に断られてしまいました。Eさんの住宅は市街化調整区域内にあり、この銀行の融資対象は市街化区域のみとなっていました。

<解説>
市街化調整区域のマイホームは再建築可能かどうかを必ずチェックしましょう。また、金融機関によっては、市街化区域のみしか取り扱っていない場合もあるので、住宅ローンの選択肢は少なくなってしまいます。

その他マイホームに対する基準としては、建ぺい率オーバーや違法建築かどうかも購入時に自分でチェックをしましょう。当初借入れができても、金利が高くなってしまったり、将来の借換えはできないなど支障が出る場合があります。
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