住宅ローンの借入/住宅ローンの基礎を学ぼう

「保証料なし」の住宅ローン活用法!(2ページ目)

住宅ローン借入れの際にかかる諸費用のうち、多くを占めるのが保証料です。しかし、最近ではフラット35をはじめ、保証料なしのローンも多く登場しています。その活用法と注意点をまとめてみました。

高田 晶子

執筆者:高田 晶子

住宅ローンガイド

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保証料がかからなければ、頭金にまわそう

まずは保証料なしのA銀行と、保証料なしのB銀行の総支払額を比較してみましょう。金利は、保証料なしのA銀行の方が高い金利になっているとします。

総支払額は返済額総額に保証料と事務手数料を加えたものです

総支払額は返済額総額に保証料と事務手数料を加えたものです


A銀行の方が金利は高いのですが、B銀行は保証料がかかることで、総支払額では、A銀行の方が約28万円少なくなっています。

しかし、2つの住宅ローンの初期費用としてかかる保証料・事務手数料の合計額を確認してみましょう。A銀行は手数料の4.2万円。B銀行は保証料と手数料で61.15万円となり、両者の差は約57万円。余裕ができた分を頭金にまわし、借入金額を50万円少なくしたらどうなるでしょうか?

<A銀行、金利2.8%、30年返済の場合>
借入額2,950万円の場合 事務手数料4.2万円 総支払額 約4,368万円

借入額を50万円少なくすることにより、総支払額はB銀行の場合よりも、約102万円少なくなります。このように、自己資金に余裕があり、浮いた保証料分も頭金にまわせるのであれば、保証料なしのローンをさらに有効に利用することができます。

自己資金が少ない人の活用法と、保証料なしの住宅ローンの注意点は次のページで。
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