住宅ローンに振り回されない生活を
当初は余裕があったはずの家計も、長く続く返済中の間には返済が厳しくなる時期が訪れるかも |
30歳の人の今後30~35年間の生活をイメージしてみてください。今は子どもが小さくて家計に余裕があったとしても、子どもが高校、大学に進む頃の家計はどうなっているでしょうか?収入も増えるでしょうが、それ以上に支出が増える時期もあるはずです。
ところが、家計に余裕があってもなくても住宅ローンの返済額は一定だとすると、その他の支出が多いときには返済が重く感じてしまいます。住宅ローン返済の負担度は、このようにその時々で異なるのですが、もし、余裕のある時期に多く返し、他の支出が多くなる頃には返済額が少なくなっていれば、安心ですね。返済額をライフプランに合わせてコントロールすることができれば、住宅ローンに振り回されない生活になるでしょう。
将来の返済額が少なくなる方が良いのはこんな人
今、ライフステージのどこにいるかによって、また、家族構成などによって、将来の返済額が少ない方が良い場合と、将来の方が家計に余裕が出て多く返せる場合があります。例えば、今、子どもが高校・大学で教育費の負担がピークだという場合には、現在よりも、教育費負担が終わってからの方が家計に余裕が出るでしょう。このようなケースでは、長めに返済期間をとり、現在の返済額はなるべく少なくし、将来、余裕ができたら繰上返済して期間を短縮していく方法が考えられます。
一方、今は教育費があまりかかっていないが将来の負担が心配、今は妻のパート収入もあるが、妻はずっと働くわけではない、など、今の方が余裕があると考えられる場合には、将来の住宅ローン返済額が少なくなった方が安心感がありますね。
将来の返済額を少なくするためには、返済額軽減型で繰上返済をするなど、余裕のあるうちに多く支払うことによって、実現することができます。一部の住宅ローンでは、このような繰上返済を自動的に行ってくれる仕組みがあり、当初多めに返済、将来の返済額を少なくすることが可能です。
自動的に繰上返済をしてくれる住宅ローンは、次のページで。