マーケティング/マーケティング事例

弁当箱の売上急増に見る強い企業の作り方(2ページ目)

最近、日本を代表する企業が相次いで業績の下方修正を行うなど不況の足音が急ピッチで迫ってきています。そんな中、売上が急拡大している商品もあります。その要因を分析すると、強い企業体質を作るヒントが・・・

安部 徹也

執筆者:安部 徹也

マーケティング戦略を学ぶガイド

不況の最中に爆発的に売上を伸ばすものとは?

弁当箱持参のサラリーマンが急増!弁当箱の売上はウナギ登り!
不況の波が押し寄せて自社の製品やサービスが全く売れなくなったと嘆く多くの企業が存在する半面、実は最近売上が急速に伸びたとホクホク顔の企業も存在します。

不況によって売上が急増しているというのです。

この不況時代に売上が急増している商品の一つが“弁当箱”。

デパートの弁当箱売り場は通常3月から4月にかけてピークを迎えその後は売上が落ち込んでいくパターンが多いのですが、今年は売上が落ちることなくどんどんと増加の一途を辿っています。

このデータを裏付けるように、株式会社インテージが10月に行った『ビジネスパーソンの外食事情調査』ではビジネスパーソンの昼食で最近減ったものは外食と答える人が42.5%を記録する一方で、増えたものは家から持参する弁当と答えた人は実に36%に上っています。

更に7割以上の人がここ最近の不況を気にしてか、支出を切り詰めると回答を寄せ、昼食にかける費用も全国平均で608.6円に留まっています。

お弁当の持参を始めたのは1年以内という回答が30%に達する中で、ここ1カ月という人は5.1%に上りますので、不況が進んで実際の給与に反映されるようになれば益々弁当持参派も増加の一途を辿る可能性も考えられます。

果たして、不況と弁当箱の売上急増はマーケティング的にはどのような意味を持つのでしょうか?次ページでは弁当箱の売上急増に見る不況に負けない企業体質作りのヒントをお届けします。次ページへお進み下さい!
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