歌舞伎
歌舞伎の基礎知識(2ページ目)
見得って、隈取って、どういう意味があるの?なぜ男が女を演じているの?鑑賞前に読むと歌舞伎を数倍楽しめる、鑑賞後に読むとそういうことだったのかと合点がいく、なるほどな知識をご紹介します。
記事一覧
歌舞伎の「型」とはなにか……型のある演技について
ガイド記事堀越 一寿歌舞伎の演技にある、「型」とはなにか歌舞伎の演技にある、「型」とはなにかいがみの権太歌舞伎には「型」と呼ばれるものが厳然と存在しています。これは代々の役者さんたちが時間を掛けて洗練させてきた工夫であり、知恵だと言えます。ひとによっては、このために歌舞伎を「型通りの演技」として、自由に演技を組み立てる...続きを読む
歌舞伎の「見得」の意味や種類とは?知っておきたい歌舞伎のルール
ガイド記事堀越 一寿舞台、歌舞伎の見得とは?見得とは歌舞伎の演技というと「見得」を思い出す方も多いのではないでしょうか。役者は身体の動きを止めて、首を回すようにしてから最後にグッと睨むような表情をします。このとき舞台の上手(客席から向かって右側)では“附け打ち”と呼ばれる専門職のスタッフが樫の木の板に拍子木のようなもの...続きを読む
知っておきたい歌舞伎のルール (8)隈取
ガイド記事堀越 一寿隈取とは?歌舞伎の中では悪いやつはいかにも悪い顔をしているし、良い人はいかにも「正義の味方」という顔をしています。そこに加えて、基本的な隈取の色の意味を知っていると、更に面白く舞台を見られるようになってきます。歌舞伎の隈取と、京劇の化粧が似ているという人がありますが、実はまったく違う発想に基づくもの...続きを読む
歌舞伎の「義太夫」とは……古典のラップ?
ガイド記事堀越 一寿歌舞伎での義太夫の語りは古典世界の「ラップミュージック」!?忠臣蔵四段目「歌舞伎は難しい」というハードルになっている代表的なものが、義太夫狂言と呼ばれる、文楽を元にした芝居です。舞台上手(向かって右側)で語られる竹本と呼ばれる義太夫を語る太夫さんが何を言っているか分からない、というのが一番の壁です。...続きを読む
知らざぁ言って聞かせやしょう! の意味とは? 歌舞伎の「七五調」
ガイド記事堀越 一寿知らざぁ言って聞かせやしょう!の意味とは?突然の七五調知らざぁ言って聞かせやしょう!の意味とは歌舞伎の世話物というのは比較的リアルな芝居です。江戸幕府は「現代劇」の上演は禁止していたから、時代設定だけは鎌倉時代などにしてありますが、当時の江戸の風俗をリアルに描写している場面も多く、親しみやすい演目も...続きを読む
「女形」とは?歌舞伎では、なぜ男が女役をするのか
ガイド記事堀越 一寿女形は歌舞伎で女優の代わりとなる存在源氏店「そもそも、なんで男の人が女役をやってるの?」実は歴史的には、風紀の乱れを理由に女性が舞台に上がることが禁じられたのがスタート地点です。次いで前髪の少年についても同様に舞台に上がることが禁止され、そのころから歌舞伎は現在の芝居としての体裁を整えてきたようです...続きを読む
歌舞伎の黒衣(くろご)とは?
ガイド記事堀越 一寿黒衣(くろご)の役割とは?黒衣(くろご)の役割『黒衣は見えない……って言われても気になるなぁ』もはや説明不要なほど、真っ黒な衣装に身を包み、顔まで隠した黒衣(くろご)は有名ですよね。役割は芝居のサポートで、役者に小道具を渡したり、余計なものを片付けたり、とにかく様々な場面で大いに活躍しています。背景...続きを読む
歌舞伎では、見た目がたいせつ
ガイド記事堀越 一寿人は見た目「わぁ…あの赤い顔したヤツ、いかにも悪そうだな」赤い顔は悪人?歌舞伎を見る上で、この感覚は非常に大切で、しかも大抵の場合、その直感は正しいです。現代演劇では多くの場合、一人の人間の中に多くの要素が潜んでいて、それらが複雑に絡まっている様子をリアルに描こうとします。善人に見えた人間が、笑顔の...続きを読む
花道に変装…洗練された歌舞伎の約束ごと
ガイド記事堀越 一寿歌舞伎の中でしばしば登場する「抽象化」された表現。これはたいへんに洗練された表現様式だと考えられるものです。これらについて、江戸の人の感性の豊かさ、舞台との間に成り立っていた約束には、いつも驚かされます。花道は変幻自在歌舞伎の中では、しばしば「省略」「抽象化」といった表現が持ち込まれます。その最たる...続きを読む
歌舞伎の「ニン」とはどんな意味? 役者によって異なる芸の骨格
ガイド記事堀越 一寿歌舞伎の約束事歌舞伎のニンがわかればもっと面白くなる五輪になると、見知らぬスポーツまで含めて、いろいろな競技を楽む人が多いようです。熱心な人は会社を休んでも、という方もいるでしょう。けれど、その盛り上がりの中でルールは知らないまま楽しんでいる人も少なくないようです。スポーツ観戦というのは不思議なもの...続きを読む