書籍・雑誌
話題の本関連情報(5ページ目)
芥川・直木賞ほか、各種文学賞の受賞作や受賞作品を解説しています。
記事一覧
手紙は面白い!森見登美彦『恋文の技術』
ガイド記事石井 千湖教訓なんて求めない。小説は役になんか立たなくていい!面白ければ。そんな面白主義者に捧ぐ。森見登美彦の“ラブリーラブリー”な書簡体小説『恋文の技術』を紹介。書簡体だからこその面白さ<DATA>タイトル:『恋文の技術』出版社:ポプラ社著者:森見登美彦価格:1,575円(税込)主人公は、京都から能登にある...続きを読む
高野秀行『メモリークエスト』に興奮!
ガイド記事石井 千湖荒業師や呪術師が跋扈する大河の流域、謎の怪獣が棲むといわれる湖、世界最大のアヘン生産地など、未知の世界で見たものを面白おかしい文章で描く人気辺境作家・高野秀行。最新刊は他人の記憶を旅する『メモリークエスト』だ。あなたの大切な記憶探します。<DATA>タイトル:『メモリークエスト』出版社:幻冬舎著者:...続きを読む
どう読む?『「婚活」時代』
ガイド記事石井 千湖4月からそれをテーマにしたドラマも始まるなど、近頃よく耳にする“婚活”という言葉。“結婚活動”の略ということはわかるけれど、どうして今、注目されているのでしょうか。『「婚活」時代』を読んでみました。結婚と就職は似ている<DATA>タイトル:『「婚活」時代』出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン著者...続きを読む
万城目学『プリンセス・トヨトミ』の新境地
ガイド記事石井 千湖大学生がオニを操って戦う奇想天外なデビュー作『鴨川ホルモー』で注目を集め、しゃべる鹿が登場する『鹿男あをによし』がドラマ化されて大ヒット。万城目学の最新作『プリンセス・トヨトミ』をご紹介します。京都、奈良に続いて、今回は大阪が舞台<DATA>タイトル:『プリンセス・トヨトミ』出版社:文藝春秋著者:万...続きを読む
宮下奈都『遠くの声に耳を澄ませて』を読む
ガイド記事石井 千湖2007年、長編『スコーレNo.4』が「王様のブランチ」などで紹介されてスマッシュヒットした期待の新鋭、宮下奈都の旅に出たくなる短編集『遠くの声に耳を澄ませて』をご紹介します。旅をテーマにした12編<DATA>タイトル:『遠くの声に耳を澄ませて』出版社:新潮社著者:宮下奈都価格:1,470円(税込)...続きを読む
卒業シーズンに恩田陸の青春小説
ガイド記事石井 千湖3月といえば卒業シーズン。小説で学生時代を振り返ってみる、というのはいかが?『夜のピクニック』の恩田陸による大学生小説をご紹介。恩田陸が初めて大学時代を描いた『ブラザー・サンシスター・ムーン』<DATA>タイトル:『ブラザー・サンシスター・ムーン』出版社:河出書房新社著者:恩田陸価格:1,470円(...続きを読む
アカデミー賞映画原作とブッカー賞受賞作
ガイド記事石井 千湖4月に公開予定の「スラムドッグ$ミリオネア」。ゴールデン・グローブ賞をはじめ、これまで76個の賞を獲得し、第81回アカデミー賞で9部門10ノミネート(2/23追記:作品賞を含め8部門受賞)を果たした映画の原作『ぼくと1ルピーの神様』と、2008年ブッカー賞受賞作『グローバリズム出づる処の殺人者より』...続きを読む
宮部みゆきのファンタジー『英雄の書』
ガイド記事石井 千湖人気作家の最新作は物語をめぐるファンタジー。“英雄”に魅入られて、同級生を殺傷してしまった兄。少女は、本の助けを借りて、消えた兄を探す。もっとも美しく尊い物語“英雄”<DATA>タイトル:『英雄の書上』出版社:毎日新聞社著者:宮部みゆき価格:1,680円(税込)ある日、小学五年生の森崎友理子(もりさ...続きを読む
『銭ゲバ』の衝撃
ガイド記事石井 千湖銭のためならなんでもするズラ――。貧しさゆえにつらい幼少期を過ごし、罪を重ねながら成り上がっていく主人公の壮絶な生涯を描く『銭ゲバ』。ドラマ化され、再度注目されている名作漫画をご紹介します。蒲郡風太郎が“銭ゲバ”になったわけ<DATA>タイトル:『銭ゲバ上巻』出版社:幻冬舎著者:ジョージ秋山価格:7...続きを読む
第140回芥川賞受賞『ポトスライムの舟』
ガイド記事石井 千湖派遣切りなど、日本全体が労働問題で揺れた平成20年度下半期。ワーキングプアでワーカホリックの女性を主人公にした小説が、芥川賞を受賞しました。津村記久子『ポトスライムの舟』。受賞作の内容をご紹介しながら、津村作品の魅力にせまります。※他の候補作は文藝春秋のサイト参照のこと。津村記久子『ポトスライムの舟...続きを読む