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どう読む?『「婚活」時代』

4月からそれをテーマにしたドラマも始まるなど、近頃よく耳にする“婚活”という言葉。“結婚活動”の略ということはわかるけれど、どうして今、注目されているのでしょうか。『「婚活」時代』を読んでみました。

石井 千湖

執筆者:石井 千湖

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4月からそれをテーマにしたドラマも始まるなど、近頃よく耳にする“婚活”という言葉。“結婚活動”の略ということはわかるけれど、どうして今、注目されているのでしょうか。『「婚活」時代』を読んでみました。

結婚と就職は似ている

「婚活」時代 (ディスカヴァー携書)
<DATA>タイトル:『「婚活」時代』出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン著者:山田昌弘、白河桃子価格:1,050円(税込)
本書によると、婚活の初出は、「AERA」2007年11月5日号。「パラサイト・シングル」や「格差社会」で知られる社会学者・山田氏が、「AERA」で白河氏に取材を受けたときに、結婚活動についての質問があり、婚活と略称してはどうかと提案したのだそう。

学生がよりよい就職をするために情報を集め、試験勉強をし、身だしなみを整えるなど、さまざまな活動をするように、よりよい結婚をするために積極的に行動をする人が増えている。婚活をしなければ、結婚がしにくくなった時代になった、という共通認識を持つにいたった2人は、お互いの研究、調査結果を1冊の本にまとめることにしました。それがこの本です。

まずは山田氏が、データを引用しながら、晩婚化・非婚化の社会的要因を解説します。次に、白河氏が結婚したくてもできない人々や婚活の具体例を紹介します。山田氏が理論、白河氏が実態のレポートという役割分担。最後に「成功する婚活」についての対談でしめる、という構成です。

それぞれの読みどころは? 次ページで。

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