自動車保険/自動車保険関連情報

追突事故!車両保険が出ない悲劇(2ページ目)

追突事故の事例を元に、車両保険の適用等について解説します。自動車事故の現場では、いろいろなやりとりがありますが、相手から弁償しないでいいと言われたので、素直にそれに従ったら……。こんなときどうする?

平野 敦之

執筆者:平野 敦之

損害保険ガイド

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車両保険とは?

車両保険の種類と事故の内容によっては、保険金が支払われない!?

車両保険の種類と事故の内容によっては、保険金が支払われない!?

今回のAさんのケースは、車両保険の種類に関係することです。車両保険についてもう一度おさらいしてみましょう。

車両保険にはいくつか種類があります。通常、「一般条件」と呼ばれる車両保険は、オールリスクタイプで補償範囲が最も広い車両保険です(名称も各社ほぼ共通)。

しかし注意が必要なのは、「車対車+限定A」などのタイプです(損害保険会社の商品によって名称が多少異なります)。

車両保険(車対車+限定A)の注意点

「車対車+限定A」という車両保険は、車に限った場合の事故を主な補償としており、それに加えて火災・爆発・盗難・風水害、落書き等の事故も対象にしている保険です。

覚えておきたいのは、主に以下の要件です。
  • 当て逃げ
  • 墜落・転覆
  • 自転車相手の事故
  • 相手が確認できない場合

今回の事例のケースでは、事故の相手方がどこの誰だか分からないために免責(自己負担)となりました。自分が購入している保険はどういうときに支払いになって、どういうときに支払いにならないのかをきちんと把握していることはとても重要です。

このタイプの車両保険で保険の支払い対象にならない上に、多いのはおそらく当て逃げですが、相手がいないため怒りが収まりません。せめて保険の対象になる、ならないを覚えておいてください。

事例のようなケースを防ぐために

事例のように、実際の事故現場で動揺してしまい、頭が回らないということは往々にしてあるでしょう。

今回のようなケースでは、相手が嫌がっても、できれば相手の連絡先を聞く(免許証を見せてもらう)ことが大切です。それが駄目なら、せめて相手の車のナンバーを確認しておきましょう。

あとは、事故現場で保険会社か代理店に連絡を取って、指示を受けてください。契約内容は保険会社のほうで分かりますから、Aさんのようなケースの問題は防ぐことができます。

■教訓
  • 車にはメモとペンを入れておく
  • 車にはカメラを常備する
  • 保険会社、代理店等の連絡先は財布に入れておく
  • 保険会社、代理店等の連絡先は携帯電話のアドレス帳に登録しておく

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