車の種類ごとの自動車保険料と、その傾向は?

さっそく、車の種類ごとに実際の保険料を見ていきましょう。軽自動車・コンパクトカー・ハイブリッドカー・ミニバン・SUV・スポーツカー・輸入車の7つのカテゴリーから、それぞれ2016年の年間販売台数が上位の車名を選び(※)、30歳男性が初めて購入したと仮定して、ダイレクト自動車保険S社の標準的なプランでシミュレーションしてみました。
(表1)車の種類別の保険料例:保険料はダイレクト自動車保険S社のホームページで、2017年2月26日に表2の条件で見積りを行った結果を記載しています

(表1)車の種類別の保険料例:保険料はダイレクト自動車保険S社のホームページで、2017年2月26日に表2の条件で見積りを行った結果を記載しています


それぞれの保険料の違いは、みなさんのイメージに近かったでしょうか。シミュレーションしたなかで車両保険ありの保険料が最も高かったのは、メルセデス・ベンツの「Cクラス」(型式205040C)でした。1回払い保険料は165,070円で、最も保険料が低かった「N-BOX」(型式JF1)の82,370円と比較すると、2倍を超える保険料になっています。これは車両保険の保険金額が505万円と185万円と、3倍近い差があることも関係しています。車両保険なしの保険料を比較すると「Cクラス」は39,720円、「N-BOX」は38,910円とその差が小さくなります。

車両保険なしの保険料を比較すると、保険料が最も高いのは「ロードスター」(型式ND5RC)、保険料が最も低いのは「ヴォクシー」(型式ZRR80W)で、意外に感じる方がいるかもしれません。「ヴォクシー」は車両保険ありの保険料でも2番目に低く、最も低い「N-BOX」とは車両保険の保険金額に大きな差(300万円と185万円で約1.6倍)があることを考えると、これらのなかでは最も保険料に割安感があるといえるでしょう。

ミニバンは室内空間が広く、荷物が多くなりがちなレジャーに便利で、大人数を乗せることができます。こうした特徴から「ヴォクシー」はファミリー層に人気がありますが、保険料も懐に優しいということがうかがえますね。

なお、表1の保険料試算条件は、以下表2の通りです。
(表2)保険料の試算条件

(表2)保険料の試算条件


※日本自動車販売協会連合会「新車乗用車販売台数月別ランキング」(2016年累計)、全国軽自動車協会連合会「軽四輪車通称名別新車販売確報」(2016年累計)、日本自動車輸入組合「外国メーカー車モデル別新車登録台数順位の推移(暦年)」(2016年累計)で台数が上位のものからガイドが選択

車の種類ごとの保険料の違いは「型式別料率クラス」がもとに

自動車保険料の違いは一体どこに?

自動車保険料の違いは一体どこに?

車の種類ごとの保険料を見てわかるように、自動車保険の保険料は補償内容や等級など他条件が同じでも、契約車両によって保険料が大きく異なります。これは車の型式ごとの事故実績によって保険料が変わる「型式別料率クラス」が、保険料の算出に使われているからです。

自動車の分類にはメーカー、車名がありますが、さらに細かい分類として型式があります。型式とは自動車の型を分類するための識別記号で、自動車検査証に記載されています。同じ車名でもタイプや年式により、別の型式がついています。型式別料率クラスは、この型式ごとの事故実績を踏まえて「損害保険料率算出機構」が算出。保険会社はこれを参考にして保険料を算出することができ、現在ほとんどの保険会社でこの「型式別料率クラス」が採用されています。

型式別料率クラスには「対人賠償」「対物賠償」「傷害(人身傷害・搭乗者傷害)」「車両保険」の4つの項目があります。型式ごとにこの4つの項目を1~9の9段階で区分し、保険金支払い実績が多い型式ほど数字は大きくなります。つまり、型式別料率クラスの数字が大きいほど、保険料が高くなるのです。

なお、現時点(2017年2月)で型式別料率クラスが適用されているのは、「自家用普通乗用車」「自家用小型乗用車」のみで、「自家用軽四輪乗用車」は今後導入される予定となっています。

次のページでは、具体的に車の種類別に保険料節約のポイントを見ていきましょう。