自動車保険/自動車保険の等級制度とは

せっかくの20等級が水の泡?

娘がクルマを購入したので、父親が自分の自動車保険の割引を引き継がせた。娘が結婚して家を出てからその後の車両入替に問題が発生した!

平野 敦之

執筆者:平野 敦之

損害保険ガイド

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車両名義・契約者・被保険者が誰になっているか確認しておこう!
<事例>
会社員の田中さん(仮名)には一人娘の恵子さん(仮名)がいる。数年前に免許と取得して、自分専用のクルマも持っている。購入当時、まだ学生だったので最初のクルマは田中さんが買い与えた。

車両の名義は田中さん本人で自動車保険の契約者も田中さんの契約になっている。

まだ学生で年齢の若い恵子さんで自動車保険の新規契約は保険料が高すぎるため、保険会社のアドバイスで田中さんが長年無事故で割引が進んでいる自動車保険の契約を娘のクルマに付け替え、田中さん自身のクルマを新規の自動車保険契約にした。

数年後に恵子さんは結婚して家を出た。何かとばたばたしていた為、クルマの所有者の名義や保険契約者・被保険者名義もそのままにしていたが、恵子さんがクルマを買い替えした際に問題が発生した!

恵子さんは今回は自分でローンを組んで新車を購入したが、損害保険会社の担当者から
「新しいクルマの車検証の名義が恵子さんになっていますが、現在の車両所有者は田中さん本人のご名義で、契約者も田中さんになっています。」

「恵子様がご婚姻されて田中様と別居となってしまっているために、今回ご購入の恵子様名義のお車では今までの割引を引き継いで車両の入れ替えを行うことができません。」

と言われた。当然に現在の割引を引き継いだまま新しいクルマに車両入替ができると思っていた恵子さんはには寝耳に水の話。

恵子さんは十何年と無事故を続けてきた父親の自動車保険の割引が使えなくなってしまった……。

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