すべての人が自動車保険に加入しているわけではないことを再確認しましょう。 |
最初に自動車保険が持っている特性について確認しておきましょう。生命保険と比べて考えてみると、生命保険は勧められたりして加入するケースが多いと思います。
最近は医療保険のニーズがかなり増えているようですが、なかなか自分が死亡したり病気で入院したりというのはイメージがわかないものです。特に年齢が若い人は尚更です。
それに対して自動車保険はどうでしょう?クルマを買って運転する。万が一事故で人をけがさせられたら…怖くて運転できませんね。
自賠責保険と違って強制的に加入しなければならないものではありませんが、考えようによってはこういったある意味半強制的な側面はあると思います。このようなことは火災保険にも同じことが言えるでしょう。
このように考えていくと自動車保険ってかなりの人が加入しているんだろうとイメージします。実際にはどうなのでしょうか?
自動車保険の普及割合
次のデータは損害保険料率算定会からの統計の抜粋ですが、平成15年末における自動車保険の普及率です。これを見ると、対人賠償 | 71.1% |
対物賠償 | 70.7% |
車両保険 | 35.7% |
搭乗者傷害 | 61.2% |
賠償関係のところを見ると対人賠償・対物賠償ともに70%程度です。これが多いか少ないかは感じ方は人それぞれだと思いますが、仮に主要な国道などであれば100台程度のクルマは走っています。
約70%ということは自動車保険だけで考えれば、任意保険に加入しているのは約70台。残りの30台は無保険ということになります。
ちょっと怖い数字ですね。共済などのデータは別ですので実際には無保険の割合としてみるのは正確な数字ではないでしょうが、単純に自動車“保険”としてのこうした普及率は知っておきたいものです。
ではどのようなクルマは任意保険に加入していないのでしょうか?