タイヤパンク、車両保険で補償されない!?
タイヤの損害については、補償される場合が限られている
駐車場へ行くと愛車のタイヤがパンク。ひどい! 誰がこんなことを……。「でも保険で修理すればいいんだ!」そう思った方、要注意です。
駐車していた愛車のタイヤは何かとがったもので刺されており、4本ともパンクしています。保険でなんとかしたいのですが、この場合、加入している車両保険による補償を受けることができるのでしょうか?
実はタイヤが単独で破損した場合、車両保険では対応できないのです。今回のような悪質ないたずらによるケース、走行中に釘を踏んでしまってタイヤだけがパンクし車体に被害なしといったケースが該当します。
なぜ補償されないのかといえば、タイヤは自然消耗しやすく、特にパンクなどで影響が出やすいためと考えられているからです。よって各保険会社の約款には保険金を支払わない場合として、たとえば以下のような内容が記されています。
タイヤのみが被害を受けた場合は補償されませんが、上記にあるように盗難、火災の時には車両保険の対象となります。タイヤ(チューブを含む)に生じた損害。ただし被保険自動車の他の部分と同時に損害を被った場合または火災もしくは盗難によって損害が生じた場合を除きます。
タイヤパンクの修理代が出るケースとは?
車両保険で補償されないのは、タイヤがあくまで「単独」で被害をこうむったケースです。以下の場合は問題なく補償されます。●ケース1
「車同士の事故でフロント周辺、ライトが破損、右前方のホイールが変形しタイヤがパンク」
どのような車両保険に加入していても問題なく補償されます。
●ケース2
「単独で走行中、路肩の側溝にはまり、左前方バンパー、車体にキズ、タイヤがパンク」
一般車両保険なら補償されます。ただし車両保険がエコノミータイプで、車同士の事故のみに補償を限定する「車対車限定特約」をつけていたら補償されません。
さて、どこまでを「タイヤ」として見るかは、保険会社により判断が異なります。タイヤはパンクし、ホイールにもキズがあるという場合には補償するという会社もあります。ホイール部も含めてタイヤとする会社は補償されません。
あきらめていたケースでも保険を使える可能性があるので、まずは保険会社に問い合わせをしてみましょう。
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