自動車保険/自動車保険関連情報

タイヤパンク時の修理代、車両保険から出る?

タイヤパンク修理に車両保険を充てることはできるのでしょうか?車両保険に加入しておけば、車が破損したり盗難されたりしても大丈夫! と思いきや、実はタイヤのパンクには保険が使えないこともあるのです。

西村 有樹

執筆者:西村 有樹

自動車・バイク保険ガイド

  • Comment Page Icon

タイヤパンク、車両保険で補償されない!?

タイヤパンク時の修理代、車両保険から出る?

タイヤの損害については、補償される場合が限られている

事故以外にも車両保険の出番となる場面は意外と多いもの。そのひとつが駐車場に停めておいた車へのいたずらです。

駐車場へ行くと愛車のタイヤがパンク。ひどい! 誰がこんなことを……。「でも保険で修理すればいいんだ!」そう思った方、要注意です。

駐車していた愛車のタイヤは何かとがったもので刺されており、4本ともパンクしています。保険でなんとかしたいのですが、この場合、加入している車両保険による補償を受けることができるのでしょうか?

実はタイヤが単独で破損した場合、車両保険では対応できないのです。今回のような悪質ないたずらによるケース、走行中に釘を踏んでしまってタイヤだけがパンクし車体に被害なしといったケースが該当します。

なぜ補償されないのかといえば、タイヤは自然消耗しやすく、特にパンクなどで影響が出やすいためと考えられているからです。よって各保険会社の約款には保険金を支払わない場合として、たとえば以下のような内容が記されています。
タイヤ(チューブを含む)に生じた損害。ただし被保険自動車の他の部分と同時に損害を被った場合または火災もしくは盗難によって損害が生じた場合を除きます。
タイヤのみが被害を受けた場合は補償されませんが、上記にあるように盗難、火災の時には車両保険の対象となります。
 

タイヤパンクの修理代が出るケースとは?

車両保険で補償されないのは、タイヤがあくまで「単独」で被害をこうむったケースです。以下の場合は問題なく補償されます。

●ケース1
「車同士の事故でフロント周辺、ライトが破損、右前方のホイールが変形しタイヤがパンク」


どのような車両保険に加入していても問題なく補償されます。

●ケース2
「単独で走行中、路肩の側溝にはまり、左前方バンパー、車体にキズ、タイヤがパンク」


一般車両保険なら補償されます。ただし車両保険がエコノミータイプで、車同士の事故のみに補償を限定する「車対車限定特約」をつけていたら補償されません。

さて、どこまでを「タイヤ」として見るかは、保険会社により判断が異なります。タイヤはパンクし、ホイールにもキズがあるという場合には補償するという会社もあります。ホイール部も含めてタイヤとする会社は補償されません。

あきらめていたケースでも保険を使える可能性があるので、まずは保険会社に問い合わせをしてみましょう。

【関連記事】
  • 軽自動車税アップ!新車と中古車どっちがお得?
  • 飛び石で車体に傷! 車両保険は使える?
  • 交通事故の保険金に査定マイナス分は含まれる?
  • 「もらい事故」でも賠償責任を問われることがある?
  • 追突事故!車両保険が出ない悲劇
【編集部からのお知らせ】
・「家計」について、アンケート(2024/11/30まで)を実施中です!

※抽選で30名にAmazonギフト券1000円分プレゼント
※謝礼付きの限定アンケートやモニター企画に参加が可能になります
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます