リスクとリターンの分布図の上では、こう移動する


複数の資産を組み合わせることによって、リスクを減らし効率性を追求することを、図の上で示してみます。

写真のタイトル
ポートフォリオのリターンは、二つの資産の単純平均となるが、リスクは標準偏差なので2点を結ぶ直線上にはなく、より効率的な点に移動する


負の相関関係(逆相関)にある資産を組み合わせると、より効率的なポートフォリオになることが実感いただけると思います。今回は、話を分かりやすくするために、二つの資産の組合せでご説明していますが、これが三つになろうとも、五つになろうとも同じ理屈です。

安全な投資をするためには、効率的な分散が必要であること、そのためには一つのポートフォリオの中で、構成比や全体のリスクを把握する必要があることをご理解いただけたと思います。

一般的には、日本株が海外資産に対する相関係数は・・・
◇外国債券に対して   ?0.2270(逆相関)
◇外国株式に対して   +0.1441(順相関)
となっています(2005年末現在)

単純にいえば、日本株式だけ持つことは集中なので、リスクが高いです。それに、海外資産を加えることがリスクの低減につながります。特に、外国債券は明らかに負の相関関係です。(日本株が上がれば、外国債は下がる。日本株が下がれば、外国債は上がる)日本株に加えて、外国債券を持つことで、リスクコントロールができるというのがアセット・アロケーションの現実的な処方箋です。

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このページに、年金運用の「基本ポートフォリオ策定上の前提条件について・サマリー(現在の前提条件)」で発表された4つの資産間の相関係数の一覧表を掲載しています。

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