”Time is money”は、時間の尊さを教えたベンジャミン・フランクリンの格言です。フランクリンはどういう意味で言ったのでしょうか?実は日本で言われているように、今という目の前の時間が大切だという意味ではなく、時間をかければお金は殖えるという意味なのです。

時間が経つと、どんなことがおきるでしょうか?


○花は咲き、果実は実ります。
○人は成長し、間違いに気付きます。
○事故やアクシデントの発生も確率の問題としてとらえられます。
○チリも積もれば、山となります。

資産運用で失敗してしまうのは、急いでもうけようとするからです。早く、たくさん儲けたいという欲が、人の理性を曇らせてリスクを無視した投機に走らせてしまいます。たとえ、株価が暴落しても回復を待つ時間があれば、当初の期待収益率や資産分散のポリシーを変えることなく我慢することができます。

長期保有するほど元本割れの確率が小さくなる株式


投資を長期間していれば、たくさんのことに遭遇します。良い相場もあれば、悪い相場もあり、中には暴落もあるかもしれません。

では、暴落した株価は回復するのでしょうか?長期間保有することで、株価は必ず上昇するのでしょうか?株価の1年間だけの価格変動はとても大きくこわいものがあります。投資元金が倍になることもあれば、半分になることもあります。しかし、これを5年間保有すると、統計上は最高で37%増え最低で11%減るという範囲におさまります。20年間では、最高では20%最低でも6%は増えます。30年保有していれば年率12%の収益率に収まります。これが、まさに時間をかける価値なのです。時間はリスクを軽減し、収益をもたらしてくれます。

分散投資されたポートフォリオであれば、この価格変動は銘柄株式よりももっと安定した成績になります。過去20年のデータをシュミレーションすると、最悪の環境でも分散されたポートフォリオでは6年を超えると元本割れは発生しないということが、分かっています。
写真のタイトル
あるポートフォリオの20年間のリターンの分布をグラフに表した。横軸は投資期間で、短期投資はリターンのブレが大きく、長期投資になるほど収益が収斂していく。

このように、投資期間が長くなるほど、収益は安定するわけですが、当面は5年先のことを考え、5年経過するごとに、当初の設計を点検すればよいでしょう。5年の期間は景気循環のサイクルとも関連しています。アメリカの経済学者キチンが発表した「キチンの波」は、約40ヶ月の周期を持つ景気循環論です。これは、企業の在庫投資に起因するのですが、5年と言う期間は不況の谷を乗り越えるのに十分な時間だと言えます。

長期投資の長所は収益が安定することの他にもう一つあります。もう一つのメリットは次のページで!