資産運用/資産運用をするときの鉄則

資産運用の理論VOL.4 分散投資と相関係数

分散投資がいいってよく言われます。投資対象を複数とした場合に、相互の関係を表すのが相関係数というものです。これによりリスク分散の意味から有効な分散なのかどうかを知ることができます。

執筆者:橋爪 修司

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●分散投資とは単なる複数保有ではない

ポートフォリオ運用において、分散投資が重要であると言われております。投資対象資産を、資産の種類分散(株式、債券、預貯金、保険、不動産など)、銘柄分散(A株式、B株式など)、地域分散(日本、米国、中国など)などの基準によって、複数に分散して投資することが、ポートフォリオのリスクを低減させることに役立つというわけです。

従って、ポートフォリオに組み込む投資対象は、自分の投資目的にかなったリスクを取ることを考慮して選択しなければなりません。情報等に振り回されてむやみに購入していった残滓(ざんし)を私のポートフォリオというのでは、ちょっと悲しいですね。

直感的に言えば、正反対の性質を持つものを組み合わせることにより、それぞれの固有のリスクを相殺させあってリスクを軽減させる?これがポートフォリオの意味です。同じ性質のものだけ組み合わせたのでは、リスク軽減の意味は薄れてしまいます。

●相関係数はお互いの関係を表す

2つのものの関係というと、<全く同じ>から<全く反対>までの両極端とその間にある関係、それにまったくの<無関係>という関係があります。

以上のような2つのものの関係を統計学では相関係数で表す。リスクやリターンなども統計学的に考えられていることを思い出しましょう。

相関係数は+1から?1までの値で表され、+1に近いほど同じ方向に動くことを表します。これを正の相関といいます。逆に?1に近いほど逆の方向に動くことを表します。これを負の相関といいます。相関係数が0(ゼロ)の近辺であれば、両者の動きに関係が認められないことを表します。

相関係数が?1に近いもの同士を組み合わせることによって、分散によるリスク低減が実現することがわかるわけです。たとえば、年金資産の基本ポートフォリオ策定上の前提条件をご覧いただければ、ポートフォリオでの運用資産策定上、相関係数を考慮して組み入れ資産と資金の配分をしていることが見て取れます。

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