資産運用/資産運用をするときの鉄則

投資の3原則は分散、長期、複利運用!(2ページ目)

人間が感情的に行いたいのは、集中投資と短期回収です。その誘惑を抑制できたときに、豊かな資産運用の世界が広がってきます。ギャンブルのような投資をしていても、人は疲れるだけで幸せになれません。分散、長期、複利の三原則を守れば、幸せになれます。

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド

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複利運用はマジックのようにお金を増やす

さらに、長期投資がよいことは、複利の効果をたっぷりと享受できることです。前ページの表には、複利と単利の利率が逆算されています。日本大型株が10年間で100万円から147万円に増えるのに必要な利率は、単利でいえば7.47%でしたが、複利では4%でいいのです。

あるいは、こういう比較もできます。100万円を年率10%で運用していました。この100万円の30年後の将来価値は、単利運用ならば400万円ですが、複利運用であればナント1,744万円です。

元本が雪だるま式に増えるので、時間をかけるほど急勾配で資産は増えていきます。このことを、かのアインシュタイン博士は「人類が発見した最高の宝物」と絶賛したそうです。

さらに、途中で換金しないメリットとしては、投資コストを最低限にとどめることができるという副産物を生み出します。

100万円を年率10%で10年間運用していました。換金時の所得税率を20%と仮定すると、複利運用の場合の10年後の手取り金額は221万円です。しかし、年に一回「売って買って」を繰り返すと159万円にしかなりません。換金する都度に税務署に税金を払い、買いなおす都度に証券会社に購入手数料を支払わねばならないからです。

短期的に売買を繰り返す日本の投資風土は、もしかしたら税務署と証券会社が作り出しているのかもしれません。

【関連記事】「長期投資はリスクを減らし資産を増やす」

投資の基本の逆をやると、どうなるか……

■分散の反対は、集中投資
主観的な思い込みで、日本のいくつかの企業に突っ込んでいませんか?

■長期の反対は、短期投資
小さな利食い売りで、ダイナミックな収益を逃していませんか?

■複利の反対は、分配志向
分配金の出る投資が、自分に有利だと誤解していませんか?

何事も最初が肝心です。投資の基本と心構えを学んでから、投資を始めましょう!投資初心者におすすめの記事を、以下にご紹介します。

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