投資の原則は誰にでも共通です

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誰もはじめから大金持ちだったわけではない。初めの一歩は毎月2万円の積み立て型投信購入から!その道は幸せになるための資産形成につながっている!
大投資家の名言について、私が書いた記事に対して、こんな意見をいただきました。

「そんな大金持ちの話は、私たち貧乏人には役に立たない」と……。

私には、読者の方をお金持ちか貧乏人かで差別するような気持ちはありません。どちらにも共通してお役に立てることを書いているつもりです。そのことをご理解いただいた上で、この方の意見を分析してみました。

少額投資家には、大投資家のようなことをやっている余裕がないから、もっと高いリターンを取れる投資を教えろ!という意味でしょうか?あるいは、少額投資家には、長期分散投資などする余裕がないという嘆きでしょうか?

大金持ちは鷹揚な投資家で、貧乏人は危険な賭けで挑むしかないギャンブラーだなんて、思わないでください。資産運用のノウハウは、大金持ちにも、少額投資家にも共通する原理原則です。

お金を増やす基本は誰にとっても同じです。違うのは、目指すリターンと受け入れるリスクの程度の問題です。具体的な投資方法は、そのリターンとリスクの程度によって選択されるのです。

分散、長期、複利運用を実現する投資信託

投資の原則は、分散投資、長期投資、複利運用であることは繰り返し呪文のように説いてきました。それを実現するのに最適なツールが投資信託です。大金持ちでも少額投資家でも同じといっているのは、今や公募投資信託によって1万円からの分散投資が誰でも可能になったからです。

数十億円の大金持ちは別として、今は投資信託による運用が着実に資産を作るベター方法です。また、資産を作る経験を学ぶという意味では、ベストだと思います。

もし毎月2万円の積立ができるなら、日本株投資信託と海外株投資信託を買ってください。どんな時にも、2本の投資信託を買い続けてください。両方とも、日本と世界の市場全体に投資するように十分に分散された株式投資信託を購入してください。特定の業種や特定の国や地域に偏ったものは避けましょう(分散が不十分になるからです)。

2016年12月の時点では、日本株投信にJPMザ・ジャパン、海外株投信に朝日Nvestグローバルバリュー株を選びます。その選択基準は以下の通りです。

○5年超くらい長期間の運用成績を確認できるもの。
○リターン、リスク、格付けが良好なもの。
○分配金が出ずに複利でまわるもの。


3万円の積立ができるなら、日本株投信、外国株投信、外国債券投信を一本ずつ買ってください。毎月の投資できる金額が増えるほどに、きめ細かい分散が可能になります。たとえば、3万円のときには3分の1ずつにしか分けることができませんでしたが、4万円になれば、日本株投信に25%、外国株投信に50%、外国債券投信に25%といった自由な分散ができるわけです(3本目の投信としておススメできる外国債券投信は、BAMワールドボンド&カレンシーファンドです)。

ということは、少額投資家も大金持ちも取るべき手段に、本質的な差はありません。差があるのは、投資家にふさわしいリターンとリスクの程度によります。

毎月2万円からの資産運用を考える人は、2本の投資信託をどのようなルートで購入するかだけを検討すれば十分です。銘柄株も外貨預金も不動産投資もまったく考える必要がありません。

大金持ちと少額投資家が変わらないのは基本的な根幹です。分散の内容に関して資産額に応じて異なってきます。たとえば、数十億円の資産家となれば、やはり現物不動産や保険商品、外貨建て商品なども視野に入れた運用が必須です。したがって投資信託だけに頼る必要はありませんが、基本的なポートフォリオの考えは不変です。

テクニカルな投資手法や掘り出し物を探すようなどん欲過ぎる姿勢は、資産形成のジャマとなります。おおらかに、原理原則にしたがった資産運用を心がけてください。

お金持ちになるための精神論

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億万長者といえば昔は大金持ちの例えでしたが、年金不安の今となっては、庶民がお金の心配のない老後の生活をおくるために、1億円は必須の資産となった。
冒頭の読者からのご意見に戻りたいと思います。大投資家の知恵が、少額投資家には当てはまらないと考えるとしたら、そう考えること自体が、その人を少額投資家に留めていると私は思います。

成功している人や財を成している人を見て(聞いて)、「ああすればお金が増やせたのか!」と素直に受け止めて学ぶ人と、自分とは「住んでいる世界が違う!雲の上の世界のことだ」とひがんで受け止める人とでは、まったく正反対の結果になるでしょう。

投資の成績を左右するのは、知能指数でも意思の強さでもありません。もっとも重要なのは本人の人間性です。投資とは、人類の英知と歴史を素直に学ぶあなたの人間性が試される修練のようなものなのです。

何事も最初が肝心です。投資の基本と心構えを学んでから、投資を始めましょう!

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