アベノミクスの間に、日経平均株価は8,000円台から3倍に

アベノミクスの間に、日経平均株価は8,000円台から3倍となって、24,000円をつけました。売ると損が出るので持ち続けていた投資商品をやっと解約できる気持ちになれたという人たちもいるでしょう。かたや、6年間で3倍になるなら、自分も儲けたい!と意気込む未経験者もいることでしょう。

過去の失敗を繰り返さない資産運用を!

退場する人もいれば、入場してくる人もおり、これは株式市場で過去に何度も見た同じ光景です。やっと、塩漬けから解放されて退場していく元投資家と、胸を夢いっぱいにふくらませて入場してくる投資初心者。すれ違う人の心は正反対です。

株式などのリスク商品で痛い目に遭って、もう投資など止めた!と開き直ってしまう気持ちも分かります。しかし、無謀な投機にこりた人が「アツモノに懲りてなますを吹く」状態になると、それもまた困ったものです。なぜなら、リスク商品の扱い方を身に付けないかぎり、物価上昇に負ける目減りの人生を歩むことになります。

株の売買にこりた人には、まっとうな資産運用の方法が他にあることを伝えてあげたいですし、意気揚々と入場していく人には「我流の財テクは身を滅ぼしますよ」と教えてあげたいのです。問題は、商品や銘柄の良し悪しではなくて、運用の方法なのです。

かのアインシュタインはこういっています。「違う結果を出すために、方法を変えなければならない!」。安全な資産運用をするためには、守らなければいけない基本があります。方法を確立しなければ、常に不安定な損得に悩むこととなります。

バブル期に日本人を投機に走らせた「財テク」と「資産運用」はどこが違うのでしょうか? 言葉の違いは、大切な意味を持っています。

財テクは資産運用じゃない!

バブル経済期には、お金を増やすことを何でも「財テク」と呼んでいました。そのときには、私も浮かれていてよく分からなかったのですが、長~いデフレのトンネルをくぐってくると、「財テク」の意味がよく分かります。「資産運用」を「財テク」との比較において、意味を確認してみたいと思います。

■財テクはあくなき欲望、資産運用は足ることを知る
これから資産運用をする人は、必ず目標とする収益率(リターン)を決めてください。そして、その目標を超える「おいしい話」には乗らないことです。これで十分!という「足ることを知る」気持ちで欲張らない運用をしましょう。

【関連記事】運用の理論を学ぶ 人生の期待収益率を知る

「お金をできるだけ儲けたい」と思って「おいしい話」にむらがるのが、財テクをしている人たちです。この人たちは、満足できる目標も持っていませんし、実際の投資が年率で何%かせいでいるのかも知りません。リスクを知らず、リターンばかりを追い求めています。

■財テクは人との競争、資産運用はセルフコントロール
財テクの基本は「人を出し抜く」ことです。他人に勝って、お金がもうかったりすれば、もう最高の喜びです。自分の勘や読みが当たることに究極の快感を感じてしまうのでしょう。

しかし、資産運用では他人のことを気にする必要はありません。なぜなら、確率の高い方法でお金を増やしているのですから、みんなが同じことをしても自分の収益が減ったりしないことを知っているからです。資産運用はWin-Win、財テクはWin-Loseです。

■財テクはジェットコースター、資産運用はお遍路さんの旅
財テクは急ぎます。早ければ早いほど気持ち良いので、ついついうまい話にはまってしまいがちです。

しかし、資産運用は目標の投資期間を定めています。その期間中に目標の収益率を達成すればよいので、何もあわてることはありません。四国の八十八箇所巡りをするお遍路さんのように、一歩一歩進んでいけばいいのです。

むしろ、正しい戦略で長期間の分散投資を辛抱強く続けていくことで、結果として驚くような成長をします。それが「複利のマジック」といわれる長期投資のメリットです。

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正しい資産運用で不安のない毎日を送りながら、老後の幸せにも備えよう!

財テクと資産運用は違います。一言でいえば、財テクは「欲望との戦い」、資産運用は「将来を大切にするための習慣」です。私は、運に左右される財テクは嫌いです。皆さんはどちらがお好きでしょうか?

財テクと資産運用の違いを知って、不安のない毎日を送りながら、老後の幸せにも備えたいものです。



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