2006年5月から50日の間に日経平均は20%も下落しました。思惑がはずれて損をした人もいたことでしょう。しかし、失敗は大事な経験です。失敗を悔やむのでなく、失敗から学ぶことが大事です。

簡単に損するタイミング売買


今回のような相場で大きな損を出した原因は、二つ考えられます。一つは銘柄選択のミス。二つ目に売買タイミングが悪かったことです。銘柄選択のミスは仕方ありません。銘柄選択に絶対確実はないので、今後は銘柄の分散を心がけることをおすすめします。タイミングの悪さに対しても、同じことがいえます。売買タイミングを乗り越える方法は、時間の分散です。

時間の分散とは、いっぺんにまとめて買い付けないで、何回かに分けて買い付けることで、専門的にはドルコスト平均法といいます。毎月の給料の中から、一定額を退職まで投資し続けるという401kのような運用をされる人もいます。あるいは、一括で投資する資金を手元に持っている人が、あえて分散して投資するというドルコスト平均法もあります。

分散して買い付けることで、仕入れ値が平均的になることは、ご想像がつくでしょう。初心者の方は、いつ買うかということすら選択しないで、自動的に毎月同じ日に買うという自動積み立て方式がおすすめです。平均的仕入れで、リスクを抑えることが簡単にできるからです。

ドルコスト平均法でもうかるボックス圏相場


一定の上下幅の中で、値上がり値下がりを繰り返す相場をボックス圏相場といいます。ドルコスト平均法は、特にこのボックス圏相場で思わぬ利益を生むことができます。以下のグラフは、その典型的な事例です。

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価格の変動するリスク商品を毎月1万円ずつ買っていったら、4ヶ月目に4万円の投資元本が52,500円に増えたという、ドルコストの典型事例


ドルコスト平均法では、毎月同額を投資していきます。いっぽうで、基準価格(あるいは株価)は日々変動しますから、定額購入では口数(あるいは株数)も変動します。価格が上昇したときには少なく買い付けますし、価格が下落するとたくさん買い付けます。悪い仕入れをし過ぎないための、セーフガードです。

始めてから4ヶ月で、基準価格が下がって戻るひとつのプロセスの中で、4万円の投資で4口ではなくて5.25口買えたということが、ドルコスト平均法のメリットです。

このように絵に描いたようにもうかるときばかりではありません。上昇相場であれば、時間分散した分だけ仕入れ値が上昇しますから、収益率は同じでも収益額が小さくなります。下落相場であれば、確実に損失が積みあがっていきます。その代わり、仕入れ値は逓減しますから、相場回復の時には大きな利益が生まれます。

それでは、ドルコスト平均法で買い付ける期間としては、どのくらいの長さが適当でしょうか?期間の長さを次のページで解説いたします。