投資のキーワードは、分散、長期、複利でしたね。

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この3条件を満たした資産運用を銘柄株で行うためには数億円の現金が必要です。一般の方が世界分散を実行するには、やはり投資信託のお世話になります。投資信託なら、1万円からの世界分散投資が可能だからです。モダンな資産運用では、投資信託は主役の座にあるのです。

そんなにメジャーな投資信託をどう選ぶかということは、実はヤッカイな問題です。もちろん、良い投資信託を選べば良いのですが、日本で公募の投資信託は実に3,000本以上あり、その運用スタイルもさまざまです。さらに、何が良いかということに関しても、さまざまな基準(見方)がありそう単純ではありません。

投資信託に評価会社が存在するワケ

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何気なく買っている投資信託だが、それらを冷静に評価して格付けを公表しているのが、投資信託・評価機関。

3,000本以上あるうちから、良い投資信託を選ぶためには、情報の処理が必要です。つまり、作り手側(投信会社)や売り手側(証券会社)からの一方的情報は確かに提供されています。が、それを鵜呑みにしてよいのか?という客観性の問題があることや、発信されている情報のままでは、他の会社の投資信託と明快な比較ができないという問題があります。

たとえば、イチローと松井とどちらが良いバッターか?と議論になったとき、打率や打点、ホームラン数など客観的な共通のデータなしでは、主観的なヒイキばかりで公平な結論がでません。異なる複数のものを比較するためには、共通の土俵に上らねばならず、それを提供するのが中立的な評価会社です。投資信託業界には、会社側と購入者側の間を結ぶ第三者的機関の存在として評価会社があり、発信されている情報を整理し、客観的に評価し、それを広く公表するために、評価会社は存在しているのです。

たとえば、評価会社として世界的に有名なモーニングスター社は1984年にアメリカで設立されましたが、現在ではアメリカの投資信託の約9割が、モーニングスターの4つ星以上のファンドに集中しているといわれます。
※モーニングスターでは、投資信託の上位10%に5つ星、その下の22.5%に4つ星、以下35%に3つ星、22.5%に2つ星、最下位の10%に1つ星を配分しています。

日本には、20近い評価会社が存在しますが、無料ですべての投信の格付けを発表しているのは、モーニングスターだけです。

【関連サイト】投信評価会社のリンク集(社団法人 投資信託協会)

客観的な比較をするためのグループ分け


リスク商品を比較するときに、リンゴとみかんを比べても意味がないとよくいわれます。

リンゴをリンゴと比べるために、評価会社は投資信託をグループ分けするための分類を作っています。約3,000本の投資信託をいきなり、ひとつの基準で順位付けや格付けをするのではなく、いくつかのグループに分けてから、その中で評価をします。土俵は複数あるということですし、モーニングスターの場合には、現在のところ47のカテゴリー(小分類)と70のグループ(ピア・グループ)に分けています。同じプロ野球でもメジャーリーグの打率と日本のパリーグの打率を比べても意味がないのと同じことです。

この分類(グループ分け)が投信業界で均一なら、まだ話も簡単なのですが、実は評価会社ごとに異なる分類を持っているので、どの評価会社を信用するかで格付けも異なってきます。

たとえば、スダンダートアンドプアーズでは94の分類に投資信託を分けてた上で,定量スクリーニングを通過したファンドにのみにAAA,AA,A,UR,NRという5種類の格付けを与えています。どの評価会社を使うかによって、評価が異なるわけです。

日本で代表的な評価機関はモーニングスターですが、世界で有名なもうひとつの評価会社は世界中のファンドを格付けしています。ワールドワイドなもう1社を次のページでご紹介します。