自賠責保険料はなぜ値上がりしているのでしょうか? |
最新の自賠責保険に関しては、「自賠責保険、2013年4月の料金改定動向!」をご覧ください。
2011年1月、政府の自賠責保険審議会が開催され、2011年4月1日の自賠責保険の保険料が改定されることが決まりました。
2011年4月1日以降が保険始期となる自賠責保険の改定及び具体的な自賠責保険料について解説します。
自賠責保険は2011年4月からなぜ値上がりするの?
現在までの自賠責保険料は、これまでの累積収支残や累積運用益を2008年から2012年に還元するとして引き下げられていました。そしてこの引き下げが終了した後、2013年から本来の自賠責保険料へ引き上げが実施される予定でした。
つまりもともと2013年からは自賠責保険料はもとの水準へ引き上げ(値上げ)られるわけです。しかし保険金の支払いが想定以上に多く、損害率が悪化したなどの理由で今回の改定(値上げ)とさらに今後段階的に自賠責保険料を引き上げていくことが決定されたのです。
ちなみに累積運用益、つまり運用益の積立残高は2007年以降比較的余裕があったようですが、この累積運用益がどうもはっきりしません。はっきりしないというのは中身がよく分からないということです。具体的な数字でここまではいくら増えてその後、こういう理由でいくら減ったとか説明してくれれば納得しますが、ちょっとすっきりしない感じが残ります。
2011年4月からの自賠責保険料の改定率及び実施時期
自賠責の新保険料の具体的な実施時期ですが、2011年4月1日以降の保険始期の契約が対象となります。保険の始期がベースになりますので、仮に2月や3月中に自賠責保険の契約をすることがあっても保険始期が4月1日以降であれば値上げ後の新保険料の対象です。また、実際にどの程度の値上りになったのかというと、全車種平均で11.7%の値上げとなっています。
自賠責保険の契約内容に変更があった場合
改定前の自賠責保険料(2011年3月31日以前)の契約について、仮に2011年4月1日以降に、契約内容の変更あるいは解約が発生した場合はどのような対応となるのでしょうか?これについては、変更や解約に伴い自賠責保険料の追徴や返戻が発生するケースが出てきますが、その場合には改定前の旧自賠責保険料をもとに追徴・返戻をします。