地震保険、損害認定の基準は?
一度半壊した後に全壊してしまったら地震保険の支払はどうなるのでしょうか? |
細かい話になりますが、全損認定の境目が建物の損壊の50%というとこであれば、極端な話49%なら半損、50%なら全損ということになります。同様に19%なら一部損、20%なら半損です。
地震保険の契約が仮に1,000万円あるなら全損1,000万円、半損500万円、一部損50万円ですからどのように認定されるかでもらえる金額が大きく変わってきます。
地震があった後に地震保険のことに頭が回るのは少し落ち着いてからでしょうが、なるべく事故の報告は早く出しておきましょう。被害を受けた人はパニックだと思いますが、考えられない量の保険金の請求が一度にきますので実は損害保険会社もパニックです。できるなら早めに連絡を入れておきましょう。
半壊して地震保険金をもらった後、余震で全壊したらどうなる?
これ、気になりますね。大きな地震があれば当然余震があることが考えられます。半壊して保険金を受け取った後に全壊してさらに被害が拡大することもあるでしょう。それでは具体的に解説していきます。地震保険では地震発生後、3日(72時間)以内に発生した地震については何回あってもこれは1回の地震としてカウントします。仮に最初の地震で半壊、翌日もう1回地震があって全壊したとすると全損として契約している金額の全額(つまり100%)の支払いを受けることになります。
地震保険に限ったことではありませんが、全損の認定を受けると保険契約はその段階で消滅します(全損終了という)。つまり保険契約自体が無くなるわけですが、これは保険が満期になっている、いないは関係ありません。全損でなければ保険の契約は有効に継続しています。