損害保険/損害保険関連情報

地震保険で半壊したあとに全壊したら?(2ページ目)

大地震への不安とともに加入率が増加している地震保険。実際に地震が発生した場合に、地震保険はどのような基準で支払われるのでしょうか?地震保険の支払いについて解説します。

平野 敦之

執筆者:平野 敦之

損害保険ガイド

  • Comment Page Icon

地震保険、損害認定の基準は?

一度半壊した後に全壊してしまったら地震保険の支払はどうなるのでしょうか?
前のページで解説した「全損」「半損」「一部損」という基準は一度でも地震保険のことを調べたり、勉強したりした人なら聞いたことがあると思います。

細かい話になりますが、全損認定の境目が建物の損壊の50%というとこであれば、極端な話49%なら半損、50%なら全損ということになります。同様に19%なら一部損、20%なら半損です。

地震保険の契約が仮に1,000万円あるなら全損1,000万円、半損500万円、一部損50万円ですからどのように認定されるかでもらえる金額が大きく変わってきます。

地震があった後に地震保険のことに頭が回るのは少し落ち着いてからでしょうが、なるべく事故の報告は早く出しておきましょう。被害を受けた人はパニックだと思いますが、考えられない量の保険金の請求が一度にきますので実は損害保険会社もパニックです。できるなら早めに連絡を入れておきましょう。

半壊して地震保険金をもらった後、余震で全壊したらどうなる?

これ、気になりますね。大きな地震があれば当然余震があることが考えられます。半壊して保険金を受け取った後に全壊してさらに被害が拡大することもあるでしょう。それでは具体的に解説していきます。

地震保険では地震発生後、3日(72時間)以内に発生した地震については何回あってもこれは1回の地震としてカウントします。仮に最初の地震で半壊、翌日もう1回地震があって全壊したとすると全損として契約している金額の全額(つまり100%)の支払いを受けることになります。

地震保険に限ったことではありませんが、全損の認定を受けると保険契約はその段階で消滅します(全損終了という)。つまり保険契約自体が無くなるわけですが、これは保険が満期になっている、いないは関係ありません。全損でなければ保険の契約は有効に継続しています。

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます