損害保険/損害保険関連情報

地震保険で半壊したあとに全壊したら?

大地震への不安とともに加入率が増加している地震保険。実際に地震が発生した場合に、地震保険はどのような基準で支払われるのでしょうか?地震保険の支払いについて解説します。

平野 敦之

執筆者:平野 敦之

損害保険ガイド

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まずは3段階ある地震保険の支払方法を確認しておきましょう。
地震保険の加入率が上がっています。契約件数では今年1000万件を超え、火災保険に対する付帯率は40.3%になっています(平成17年度)。

地震保険の内容についてもさまざまなメディアに取り上げられていますので、基本的なところについてはある程度理解している人も増えていると思います。それでは実際に地震が起きたときに地震保険の支払いはどうなるのでしょうか?

例えば地震で家屋が半壊して地震の保険金を受け取った。ところがその後余震があって家屋が全壊してしまったら…また保険金はもらえるのか?具体的に地震保険の支払いについて解説します。

地震保険の保険金の支払い

最初に地震保険の支払いについて確認しておきましょう。地震保険の認定は上記表の通り「全損」「半損」「一部損」の3段階しかありませんので、ぱっと見たときの損害と実際に認定される基準にズレを感じることもあります。

もっと細かい基準があった方が良いようにも感じるかもしれませんが、地震保険は火災保険などのように受けた損害をそのまま補償するものとは制度や考え方が異なります。これは地震災害が同じタイミングで、かつ広域に大きな被害をもたらす特徴があるためで、地震保険は万が一被災したときの生活再建を目的とした制度になっているからです。

実際に地震があれば原則立会いのもとに損害認定を行いますので、認定基準が細かくなればなるほど、支払いが遅くなってしまうというわけです。


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