損害保険/損害保険関連情報

2007年春、契約者の意向確認書面の導入?

2007年4月から契約者に意向確認書面が作成・交付されることになりました。私たちの保険契約に関して何がどう変わるのか?何か影響はあるのか?気をつけなければならないことなどを解説します。

平野 敦之

執筆者:平野 敦之

損害保険ガイド

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意向確認書面の導入背景とは?
保険金不払い問題や保険料過払い問題、保険契約に関わる苦情などを踏まえて保険会社向けの総合的な監督指針が改正されています。

もちろん単に苦情等だけでなく保険の自由化にともなっての商品の複雑化などで契約者に保険内容が理解しにくくなっているということも背景にはあります。

これを受けて2007年4月より保険商品が契約者のニーズと合っているかを契約前に確認する書面を作成・交付することになります(意向確認書面)。この意向確認書面についてお話してみたいと思います。

※損保商品等によって実施月が4月ではないものもあるようですので詳細は契約先の保険会社に確認してください。

監督指針の改正で何が変わった?

保険会社向けの総合的な監督指針の改正により以下の2点が変わっています。
  • 新重要事項説明(契約概要と注意喚起情報)の導入 2006年4月
  • 意向確認書面の導入 2007年4月
新重要事項の説明については既に昨年実施されております。この4月からは2番目の意向確認書面が順次導入されるということになります。今日が4月2日ですから事実上今週からということになります。

意向確認書面ってなんだ?

それでは契約締結前に確認する意向確認書面というのは何なのでしょうか。監督指針では第一分野である生命保険と第三分野である傷害・医療のみ意向確認書面の作成・交付が必須とされているようですが、第二分野である火災・自動車保険(損保分野)などでもこれが行われます。

つまりこれは損保だけの話でなく生保も含めた保険業界全体の話として頭に入れておいてください。

この意向確認書面は、契約する保険内容についてきちんとニーズに合ったものかどうかを契約者と保険の代理店等が双方で確認した上で署名・交付するものです。もちろん双方で控えを取ります。

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