スキーやスノーボードの保険は1日だけ入れるのか
スキー・スノーボードはケガなどのリスクがつきもの
特に、スキーやスノーボードはある程度季節が限定されます。社会人になると時間にも制約がありますから、シーズン中に何度も長い休みを取り、スキーやスノーボードを楽しむわけにもいかないのが現実でしょう。
事故があったら困るけれど、たまにしかしないスポーツのために保険料を支払うのも、何となくもったいないような気もします。スキー保険、スノーボード保険は1日だけ契約できるのか、できないなら他にどんな備え方(入り方)があるかをお話しします。
スキー・スノーボードの「保険」は現在ほとんどない
「スキー、スノーボード保険はなくなったの?」でもお話ししましたが、ここ何年で各損害保険会社が商品の統廃合・整理を進めてきました。スキー保険・スノーボード保険も例外ではありません。各社で対応は異なると思いますが、損保会社によっては取り扱いを止めているところがほとんどです。中にはスキー・スノーボード「プラン」として販売しているケースもありますが、これも元々のスキー・スノーボード「保険」とは別な傷害保険や国内旅行保険などで代用されています。
傷害保険や国内旅行保険では保険料が割高?
スキー保険・スノーボード保険の主な補償は次の3つです。・ケガの補償
・スキー用品、スノーボード用品の補償
・他人への損害賠償補償
別な保険で代用する場合、対象がスキー・スノーボードだけではありませんから、非常に割安な保険料というわけにはいきません。
他のスポーツもする、あるいはスキー・スノーボードに年に何度も行く人は、広くカバーできる保険でOKでしょうが、たまに行く程度の人はもう少し金額を下げたいというのはあるでしょう。
スキー保険・スノーボード保険は1日だけの契約はできない
それではここから本題に入っていきましょう。スキー、スノーボード保険は1日だけ契約できるものかというと、結論をいうと「不可」です。損害保険の商品には最低保険料というものがあります。契約する側からすれば安ければ安いほどよいというのが本音だと思いますが、どんなに補償を少なくしても最低保険料以下にはなりません。ですから、仮に1日だけ契約できたとしても、1日分の保険料で済むわけではないのです。これではあまり意味がありません。
たとえば、年間保険料10,000円の保険があったとします。1日あたりにすると10,000円÷365日=約27円となります(実際にこういう計算をするわけではありませんが、簡単なイメージとしてとらえてください)。この額では、1日だけ契約可能にしていたらコストがかかり過ぎますし、契約自体あるだけで赤字になってしまうことが分かると思います。
でも、やっぱり日数分だけ加入したい!対応策は?
そうは言っても、シーズン中に行く回数だけ保険がついていれば良いという人も多いでしょう。他に方法がないか具体的に考えてみましょう。まずは自分や家族がすでに加入している保険を確認して、ダブっている補償がないかチェックしてみてください。最初にお話ししたように、一般的なスキー保険・スノーボード保険で主に必要な補償は下記の3つです。
・ケガの補償
・スキー用品、スノーボード用品の補償
・他人への損害賠償補償
最近、スキー場外(コース外)での遭難事故が話題になっていましたが、こういったケースに備えるなら、救援者費用をカバーする補償が別途必要です。