「おひとりさまの老後」へ備える方法
大きく2つのパターンについて「おひとりさまの老後」について考えてみました。いずれにしても、女性は男性よりも本気で老後のことを考えておいたほうがよさそうです。特にシングルの方は積極的に老後の資産準備をスタートしておくことをオススメします。なぜなら、準備は早く始めれば始めるほどラクになるからです。
仮に、35歳から毎月2万円を貯めることができ、年3.0%程度の利回りを毎年確保できたとしたら、65歳時点で1165万円くらいの資産に育ちます。同じ金額を25歳からスタートすることができれば、毎月の積立は12600円ですみますし、逆に毎月2万円の積立を25歳から行えれば、65歳時点での資産は1852万円まで伸びます。
もちろんスタートするのは何歳からでもかまいません。遅いということは決してありませんので、あきらめずにとにかく積立を始めることが大切です。
また、結婚されている方も、自分の年金や家庭の資産状況については自覚的になっておくといいでしょう。資産管理を夫任せにするのではなく、夫婦で話し合いながら考えていくことをオススメします。また、専業主婦である人については子育てが一息ついたらもう一度働いてみるといいでしょう。もし自分が働くことで子どもの教育費分を稼ぐことができれば、夫の稼ぎの一部は老後の資産準備に回すことができるからです。
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女性が「おひとりさまの老後」をどう迎えるかは難しい問題です。このコラムでは年金とその準備方法について概算してみましたが、書籍「おひとりさまの老後(上野千鶴子著)」では、どこで暮らすか、誰とつきあうか、介護をどうするかなどのテーマも紹介されていますので、興味があるかたは手に取ってみるといいでしょう。
お金の問題は、最終的には老後の幸せとは関係ありませんが、あまりにも経済的に立ちゆかない状態では落ち着いた老後にならないと思います。老後の「おひとりさま」の時間を有意義なものとするために、今から経済的な準備をしてみてはいかがでしょうか。
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